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大分建設新聞社
2016/03/11

【大分】総事業費43億見込む、大分市の横瀬拡幅

 国道210号横瀬拡幅事業が九州地方整備局の社会資本整備審議会に付され、事業の詳細が公表された。それによると、総事業費は43億円で、うち工事費は17億1300万円。計画交通量は1日当たり2万3600台で、現道拡幅で4車線化し、L=1500b、W=23・0b。28年度に事業に着手、供用目標は38年度としている。
 横瀬地区周辺ではこれまで、住宅団地、工場、商業施設などの開発が進み、就業人口も大きく増加している。大分市と由布市の自動車流動(3・2万台/日)は、大分都市圏で2番目に多い。約6割が国道210号を利用し、うち約7割が横瀬地区の関連交通。大分市から由布市への通勤・通学者数は、約7割増加し、さらに今後も渋滞が懸念される。死傷事故率は、九州直轄国道平均の約3倍と高い。また、国道210号は大分道通行止め時の迂回路となる重要な幹線道路。こうした現状から事業の費用便益比(B/C)は2・0と、大きな整備効果が見込まれる。
 標準断面は、両側に歩道3・0b、植栽帯1・0bを設け、車道部は15b(3・25b×4車線、中央分離帯1・0b、路肩0・5b×2)。
 工事費の内訳は土工6000万円(切土1万2934立方b、盛土3448立方b、捨土9486立方b)、軟弱地盤改良工9200万円(2万4700立方b)、L型擁壁、重力式擁壁一式1億100万円、管渠工1000万円(45b)、函渠工1000万円(18b)、排水工6600万円(3333b)、中央分離帯工1900万円(1125b)、アスファルト取壊工・通信管路費・道路照明費など雑工7億8800万円。15bのPC橋1橋を9900万円で架け、舗装費は3億4500万円(車道2万4411平方b、歩道9519平方b)、縁石工・防護柵工・区画線工など交通管理施設工が1億2300万円。資料上では31年度から工事が本格化するとみられる。

提供:大分建設新聞社