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北陸工業新聞社
2016/03/16

【富山】2橋梁の下部工推進/猪谷楡原道路に最大17億/整備局富山

 北陸地方整備局富山河川国道事務所は16年度、国道41号猪谷楡原道路整備事業で猪谷橋と片掛橋の下部工などを進める。16年度予算案における直轄事業計画に、進捗見込み額9億円―17億円(ゼロ国含む)が示された。
 計画では、神通川に架かる猪谷橋(橋長275メートル)と片掛橋(橋長353メートル)の下部工を継続して進めるほか、環境調査や道路設計、埋蔵文化財調査、改良工も行う。
 猪谷橋は上部構造が鋼3径間形式で、両端(25、30メートル)が1径間単純非合成鈑桁、中央が中路式鋼ローゼ桁(225メートル)。下部構造はA1・2橋台が逆T式橋台、P1・2拱台が柱式。基礎はA1・2橋台が場所打ち杭、P1拱台がニューマチックケーソン、P2拱台が深礎。設計は東京コンサルタンツ。今年度にP1拱台(ニューマチックケーソン1基、前田建設工業)に着手した。
 片掛橋は、上部工がPC3径間連続ラーメン箱桁橋272メートル、両サイドが鋼2径間連続鈑桁橋、下部工が橋台2基、張出式橋脚2基、中空式橋脚2基。設計は建設技術研究所。今年度中にP1(高田組)に着手する。
 猪谷楡原道路は全長7・4キロで計画。1997年度に事業化し、02年度に着工した。このうち現道活用区間2・8キロ、バイパス区間3・0キロについては、10年11月に完成、2車線で供用した。バイパス区間の残事業区間1・6キロで現在用地買収や道路改良工事のほか、猪谷橋と片掛橋についても建設を進めていく。完成により、災害に強い幹線道路ネットワークの形成や事前通行規制区間の回避、冬季交通障害の解消などの効果が期待される。

hokuriku