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北陸工業新聞社
2016/03/17

【石川】4橋りょうに12億8700万円/北陸整備局田鶴浜七尾道路の事業化/有識者委が妥当と判断

 国土交通省の社会資本整備審議会道路分科会で、有識者による「第13回事業評価部会」がこのほど同省で開催され、「一般国道470号(能越自動車道)田鶴浜七尾道路」の16年度予算に向けた道路事業の新規事業採択時評価について「妥当」とした。
 北陸地方整備局において、道路事業の効率的な実施に対し意見聴取を目的とする「北陸地方小委員会」が対象事業として審議した案件。今後、国会での予算審議を経て新規事業化となる。
 田鶴浜七尾道路は七尾市三引の田鶴浜ICを起点に、同市千野の七尾IC間を終点とする延長9・5キロ。田鶴浜ICから病院西IC(仮称)までの6・1キロが現道活用区間、病院西IC(仮称)から病院東IC(仮称)を経由して七尾IC間までの3・4キロが新設区間とし、能登地区唯一の救命救急センター「公立能登総合病院」へのアクセス機能強化を図る。能越自動車道の一部を構成し、北陸地方整備局管内の高規格幹線道路で唯一の未事業化区間のため、対象区間整備と観光地までのアクセス道路の一体的な整備を行う。全体事業費は約95億円。
 新設区間は暫定2車線とし、現道活用区間は必要な安全対策等を実施し、当面の間、現道2車線を活用。4車線化は今後、周辺の交通状況や前後の開通済み区間の状況を踏まえ検討する。新設区間のうち、病院東IC(仮称)から七尾IC間には鷹合川橋(L=159メートル)、JR七尾跨線橋(L=122メートル)、笠師川橋(L=49メートル)、七尾IC橋(L=57メートル)(いずれも仮称)の4橋りょう架設が計画されている。事業費内訳は次のとおり。
【工事費】74億100万円
〈改良費〉38億1900万円
▽土工 161万1720立方メートル 19億1700万円
▽法面工(種子散布、種子吹付) 10万8073平方メートル 1億1800万円
▽擁壁工(ブロック積、補強土壁工) 一式 2億5000万円
▽函渠工 480メートル 9億3600万円
▽排水工 11キロ 5億8500万円
▽中央帯工 一式 1300万円
〈橋りょう費〉12億8700万円
▽100メートル以上 2橋りょう 8億6200万円
▽100メートル未満 2橋りょう 4億2500万円
〈IC・JCT費〉15億3500万円
▽IC 3個所(立体1個所) 15億3500万円
〈舗装費〉5億5500万円
▽車道舗装 4万293平方メートル 5億5500万円
〈連絡等施設費〉2600万円
▽側道・取付道路 一式 2600万円
〈付帯施設費〉1億7900万円
▽交通管理施設工(防護柵工、標識、立入防止柵、通信管路) 一式 1億7900万円
【用地および補償費】7億4200万円
〈用地費〉3億4500万円
▽宅地 2507平方メートル 6400万円
▽田畑 5万4449平方メートル 1億6300万円
▽山林・原野 15万7804平方メートル 1億1800万円
〈補償費〉3億9700万円
【間接経費】 13億5700万円
▽地質調査、測量、設計にかかる費用および予備費 一式 13億5700万円

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