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日刊建設工業新聞
2016/03/28

【鳥取】鳥取商工会議所 山陰近畿道・通称南北線早期事業化を平井知事に要望

 山陰近畿自動車道のミッシングリンク解消に向けて鳥取商工会議所(藤縄匡伸会頭)は24日、平井伸治知事に鳥取−福部IC(インターチェンジ)間12`を結ぶ通称・南北線の早期事業化を要望した。併せて鳥取砂丘ICと同SA(サービスエリア)の建設を求め、地域経済への波及効果が期待できると提言した。
 鳥取商議所は2015年度、政策委員会の嶋田耕一委員長の下に交通インフラ分科会を設置。中井太一郎座長が中心になって山陰近畿道・南北線の早期整備を調査・研究してきた。
 藤縄会頭らが県庁に平井知事を訪ね、▽鳥取−福部間の早期事業化に向けた調査促進▽「鳥取砂丘IC」「鳥取砂丘SA」の建設検討▽鳥取砂丘コナン空港、鳥取港と緊密連携が図られる路線網の検討−を要望した。中井座長は「通過型ではなく直接、経済効果をもたらす」と、鳥取砂丘ICとSAの設置を強調。その上で「空港と港を結び、陸海空がつながれば、さらに大きな効果がある」と訴えた。
 平井知事は「問題意識は共有しており、国も具体的な計画は地元の意見を聞きながらになると思う。ただ、ややこしいのは街中を通るルート」と述べ、国交省と連携してルート検討に協力する姿勢をみせた。
 この日、鳥取商議所は国交省鳥取河川国道事務所の田宮佳代子所長にも要望した。
 南北線をめぐっては15年度、国交省が「計画段階評価」に向けた調査に着手。市街地を通過するルートが想定され、各課題の把握と分析に入っている。当面は続くと見られる課題の整理が終われば、地元アンケートを実施して複数ルート案の比較・検討が進められる。