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大分建設新聞社
2016/03/30

【大分】パネル式木工沈床工法河川の洗掘を防ぐ、日田小径木企業組合

 第13回県ビジネスプラングランプリの表彰式が2月に大分市であり、ウッドデッキなどの景観資材を扱う日田小径木企業組合(諌山洋之代表理事)が応募した、河川の洗掘を防ぐ「パネル式木工沈床工法(パネルキット工法)の開発」プランが審査員特別賞を受賞した。22日、原田啓介市長に受賞報告をした。
 受賞プランの特徴は@工事現場で沈床組立てが容易なため、作業時間を短縮できるAパネルキットはコンパクトで、積載性に優れ、輸送コストが削減できるBパネルキットの加工工程も短縮できたので、大幅なコストダウンが可能になった。また、直径12aの丸太(あるいは12aの角材)の、大量使用が見込まれるため森林資源の活性化が期待できる―としている。
 諌山代表理事が5dのパネルキット工法の模型を使って原田市長などに、従来型と比較しながら「構造や加工工程の短縮で加工費は5分の1、運搬量は3倍、現場組立ては1基が6分間でできる。日田市の業者が県外の専門業者の下請けで同市の花月川に5d型を600基、熊本県の白川に12d型を204基設置し、ノウハウを得た。28年度の売り上げ目標を従来より大幅増の1億円に上方修正した」などと説明した。
 諌山代表理事は「このアイデアは、就寝中に突然思いついた。特許出願中で4月頃取得見込み。国土交通省のNETIS登録も準備しており、登録は8月頃とみている。販路を開拓し、全国の製材所でも販売してもらうようにしたい」と述べた。     
 【メモ】木工沈床 川床の洗掘(洪水などで、河床の土砂が洗い流される)が著しい場所で、護岸基礎工事前面の洗掘を防止するために設置する工作物。石やコンクリートブロックを木材の枠で組み、護岸の法先を保護する。

提供:大分建設新聞社