トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

大分建設新聞社
2016/04/01

【大分】4都市計画廃止へ、大手前開発で住民説明会

 佐伯市の大手前開発事業の内容と大手前地区都市計画廃止案の住民説明会が3月24日、大手前の三余館で開かれた。
市民約20人が参加した。市は、同事業推進のため、23年度に4つの計画(土地区画整理・市街地再開発・高度利用地区・地区計画)を都市計画決定したが、計画年度内の事業完了が見通せなくなったなどの理由で、24年8月に西嶋泰義市長が事業の白紙撤回を表明し、事業が頓挫した。
市はその後、事業内容や手法を見直すことにし、4つの都市計画を廃止する必要に迫られたため説明会を開くことにした。
 説明会では、前田敏文都市計画課長が「新たな事業推進のために、4つの都市計画を廃止する必要が生じた。皆さんの意見を聞かせて欲しい」とあいさつ。
市としては、これから進める大手前開発事業では、都市計画の手法を使わない考えで、新たな都市計画は必要無いとしている。
 大手前開発の内容説明では、公募型プロポで葛v米設計九州支社に基本設計を委託。
同社が、4月末から5月にかけて、市民向け説明会を開く予定で、その中で新たな手法による開発事業案が示されそうだ。
また、28年度当初予算に用地費約8億8000万円を計上、地権者との用地交渉・契約に入る。28年末頃から同事業に伴う周辺道路の工事にも着手する。
 質疑応答で市民から「商業地区の進捗状況は」「市民ホールは文化会館の代替ホールになるのか」などの質問があった。
市側は「商業地区は西側の16b×55b区域を計画、現在、実施計画を作成中だ」「市教委は1000席程度の複合施設を建設するとしている。これは、大手前事業で計画している市民ホールと似通っており、文化会館の代替施設として使えると思う。市教委とすり合わせをする」と答えた。
 4つの都市計画廃止に向け▽3月30日〜4月13日に公告・素案を縦覧▽4月27日に公聴会(公述申し出があった場合のみ)▽6月頃公告・案の縦覧▽7月上旬に都市計画審議会▽7月下旬に都市計画変更を告示―のスケジュールを説明した。

提供:大分建設新聞社