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北陸工業新聞社
2016/04/06

【石川】今年度、実施設計を支援へ/近江町市場複合商業施設整備/金沢市

 金沢市は、近江町市場地区まちづくりマスタープランに基づき、近江町市場商店街振興組合(金沢市上近江町50番 吉村一理事長)が上近江町地内で計画する「複合商業施設」の整備に向けた実施設計業務を支援していく。16年度当初予算には近江町市場暮らし・にぎわい再生事業費3120万円が盛り込まれた。
 近江町市場の一角に位置する近江町市場駐車場・名店街(上近江町地内)は老朽化が激しく、同組合では商業、業務、便益施設と、駐車場を併設した「近江町市場商店街複合商業施設」に建て替え、来場者の利便性を高めるとともに、約300年の歴史を有する市場のさらなる活性化と、にぎわいを創出していく。
 計画によると、施設建築物は5階建て程度が見込まれ、1階に鮮魚店や青果店などが入居。2階以上は駐車場とし、最低でも現状と同じ250台分を確保するとともに、荷捌きスペースなども配する。このほか、近江町市場で働く若年層の入職促進及び子育てを支援するために託児所や、観光客向けのフードコートの設置なども検討されている。建設地には近江町市場駐車場・名店街の解体跡地などを充て、敷地面積は約2430平方メートル。
 整備スケジュールは、16年度中に実施設計業務を完了させ、順調にいけば18年度から建設工事に着手し、19年度中の完成を目指す。
 近江町市場商店街複合商業施設整備事業計画作成業務は、アール・アイ・エー金沢支社(金沢市南町)が担当。
 なお、近江町市場は古くから金沢市民の台所として親しまれ、県内外や海外からも多くの観光客が訪れる。2021(平成33)年には開場300周年を迎える。

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