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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/04/06

【群馬】県桐生土木、赤岩線の線形案が決まる

県桐生土木事務所が計画している都市計画道路赤岩線の線形がまとまり、地元説明会でおおむね了承された。同線は、桐生市宮前町1丁目などを走る県道前橋大間々桐生線で行う街路事業で、L約1qを対象に電線地中化と道路拡幅、交差点改良を予定している。本年度は測量に入り、夏ごろに地元へ詳細な設計図を示す。秋から用地測量に基づき境界立ち会いを行い、本年度末に交差点付近から用地買収を開始する。
同事務所は、昨夏に最初の地元説明会を開催し事業計画を説明したが、市道の廃止や交通安全を最優先した規制を盛り込んだ計画案について、地元から利便性の低下に戸惑う声があったため、交差点周辺の道路線形を練り直していた。
用地買収の着手は当初見込みよりも約1年ずれ込むものの、多数の地元住民に賛同を得られ、国への許可申請を進めている。事業完了は、2021年度末を目指している。
赤岩線の整備計画は、渡良瀬川を渡河する前橋大間々桐生線・赤岩橋の左岸から宮前町1丁目交差点までのL980m区間を対象とする。同区間のうち、すでに歩道が整備されている赤岩橋寄りの西側L300m間は電線共同溝の整備のみ。丸山下から桐生駅寄りの東側L680m間は道路の拡幅と、両側に新設する歩道へ電線共同溝を整備するほか、それらに伴う交差点改良と一部市道の整備が行われることになっている。
赤岩橋寄りはW16m、宮前町1丁目交差点寄りはW18mで整備される。概略設計は、富岡測量設計(富岡市)が担当している。
課題となっていた箇所は、前橋大間々桐生線と市道3路線がY字交差や変則的な十字交差するところ。上毛電鉄の踏切も近接し交通渋滞が発生しやすい。そこで市道10011号線の一部を廃止し、Y字路の真ん中にあったガソリンスタンド跡地方向へ前橋大間々館林線を拡幅。交差点では4方向へ右折レーンを設置する。10011号線と市道1級38号線の交差部を現在よりも踏切寄りへ振り、前橋大間々桐生線とは市道10245号線を整備し接続しやすくする。
交差点改良に伴う市道の拡幅や改良は、県桐生土木事務所が担当するが、同時に桐生市も1級38号線の踏切前後で歩道設置などの改良を予定。県と連携し、整備を進めることになっている。