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大分建設新聞社
2016/04/12

【大分】3橋を先行整備、避難路の落橋防止へ 

 佐伯市は、巨大地震・津波災害の避難時に重要な役割を果たすとみている、市内中心部を流れる中江川、中川に架かる市道10橋の落橋防止対策を優先し、32年度までに整備を終える計画を明らかにした。このうち人口密集地域に架かる女島橋など3橋を先行して落橋防止装置取り付けなどの対策を講じることにした。
 この計画は、28年3月議会で浜野芳弘氏(新風会)が市道橋の耐震補強状況を質問。下川龍治建設部長は「市が管理する橋は901ヵ所あり、21ヵ所で耐震・落橋防止対策を進めている。今後は津波到達までに避難が必要な中江川、中川に架かる10ヵ所を優先し、32年度までに整備する計画」など答弁した。
 これを受け市建設課は、28年度中に、駅前佐伯大橋線の船頭町と池船町を結ぶ住吉橋、臼坪女島線の長島町と女島を結ぶ眺め橋、馬場先新女島線の中の島と女島を結ぶ女島橋の3橋(いずれも中江川)の落橋防止工事を終える計画で事業を進める。27年度3月補正予算に委託費1000万円を、工事費を28年度当初予算に国の社会資本整備交付金事業落橋防止費1億2400万円(3橋合計工事費)を盛り込んだ。先日、3橋の調査・補強設計業務委託の開札があり8月末の期限で九建設計鰍ェ落札した。
 28年度中の工事が計画される3橋は、▽住吉橋=昭和37年の架橋。長さ32・8b、有効幅員12・0b。上部工は3径間鋼製連続支持鋼板桁(鋼床板)。下部工は重力式橋台、ラーメン橋脚▽眺め橋=平成5年架橋。長さ48・5b、有効幅員16・0b。上部工は2径間PC単純ポステンT桁橋。下部工は逆T式橋台、T型橋脚(柱小判)▽女島橋=昭和57年架橋。長さ47・2b、有効幅員12・1b。上部工は2径間PCT桁橋。下部工は逆T式橋台、T型橋脚(柱小判)。
 他の7橋は、城南橋、来島橋、塩屋橋、杉谷橋、御作事橋、池船橋、長島橋。

提供:大分建設新聞社