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北陸工業新聞社
2016/04/12

【石川】数者指名、27日まで受付/能登町新庁舎基本設計プロポ/6月に最優秀者を特定

 能登町は、旧のと鉄道宇出津駅周辺で計画する新庁舎建設に伴う基本設計業務委託について、指名型プロポーザルの手続きを開始した。これまでに数者を指名しており、27日まで参加表明書を受け付ける。
 技術提案書の提出期限は6月8日。ヒアリングやプレゼンテーションを実施し、選定委員会での審査を経て、同月中に最優秀者を特定する予定としている。
 今年度当初予算には、基本設計委託料として2600万円を計上。プロポーザルでは、昨年度に策定した基本構想の内容を基準に提案を求める。実施設計に関しては今年度の補正予算対応で事業費を盛り込む方針で、17年度からの着工に備える計画だ。
 新庁舎は、現在の「分庁方式」から能都庁舎のある宇出津地区に本庁を置き、内浦と柳田を総合支所とする「本庁・支所方式」に移行する目的で建設する。既存施設の老朽化の改善や、行政サービスの効率化などを図る。整備予定地は、旧宇出津駅周辺用地約1万2000平方メートル。昨年11月の「新庁舎基本構想策定委員会」からの提言を踏まえ決めた。
 基本構想によると、建設規模は5300〜5700平方メートル程度を想定している。町民が交流できるイベント空間や、金融機関、コンビニエンスストア、多目的トイレ、ベビーチェアの導入なども検討。災害時の防災拠点としての機能を備え、将来の組織編成や利用目的の変更にも対応できる柔軟性のある施設とする。駐車場は近接する「コンセールのと」の来客用と合わせ120台程度を確保することも盛り込んでいる。
 町では、建設用地のほとんどが町有地であることから、土地取得費や造成工事費を大幅に抑えることができるとしている。財源には合併特例債や庁舎建設基金などを充て、概算事業費には30億円を見込む。19年度後半の開庁を目指す。基本構想策定業務は計画情報研究所が担当した。
 総合支所となる内浦と柳田の既存2庁舎については、未耐震で老朽化していることから、建て替えが計画されている。来年度から基本計画や測量などに着手し、19年度までに整備を終える予定としている。
 小木と鵜川の2支所については、現状維持となる。高倉出張所は昨年度末に廃止された。

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