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建通新聞社(中部)
2016/04/12

【岐阜】刃物ミュージアム回廊 年度内に民間事業者

 関市が計画する「刃物ミュージアム回廊整備事業」の新たなスケジュールが分かった。順調なら今秋をめどに事業用地を取得し、年度内にはPFIなどを視野にプロポーザル方式で民間事業者を募集する考えだ。
 同事業の計画対象区域は、北がフェザーミュージアム、東は春日神社、西は刃物会館、南は長良川鉄道の線路までの面積約5・8f。このうち取得を予定している用地はフェザーミュージアムと関鍛冶伝承館の間にある平和通り地区の1f超。
 同区域内は民間の刃物企業や、市が管理している刃物に関連する施設があり、さらに周辺を景観整備することで「刃物のまち・自然と文化の散策回廊」をコンセプトに、市民と来訪者が自然と文化を楽しめる場所に位置付けている。
 一方で、刃物会館は耐震強度の観点から建て替えが予定されており、フェザー安全剃刀関工場は移転の計画もある。
 これを踏まえ、計画区域内では、建て替え施設の再配置のほか、取得予定の平和通り地区へのイベント施設や、飲食施設、工房などの配置を想定している。
 市は、こうした一体的な整備は、民間事業者のノウハウによって実施するのが有効であると判断した。PFIなどの手法については現在検討中だ。順調に用地の取得が完了すれば、年度内に民間事業者の公募手続きに入りたいとしている。
 当初予算には同事業費として8億5000万円余りを計上した。これは大半が用地取得費となっている。
 基本・実施計画は間瀬コンサルタント岐阜営業所(岐阜市)が担当した。
提供:建通新聞社