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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/04/15

【群馬】渋川市が古巻中に武道場を新築

渋川市は本年度、古巻中学校(有馬地内)に剣道などに使用する武道場を新築する。当初予算に工事費1億963万1000円を措置した。工事は6月までに発注される見込みで、発注は工種ごとではなく一括になる模様。施設は剣道のほか、柔道など多目的に使用する。本年度中の供用開始を目指す。
建設地は校舎から市道を挟み北側の敷地。敷地面積は約1100u。同校のプールがあった場所で、すぐそばには市立第四保育所がある。プールは昨年度に斉藤解体工業(渋川市)により解体しており、現在は更地。新たなプールの整備予定はないという。
同校には体育館隣りに柔道場はあるが、剣道に使える施設はなかった。新築する武道場はS造平屋建てで、延べ床面積は約300u。設計は勝山工務所(前橋市)が作成した。市によると、金井地内にある金島中の武道場と同規模になるという。
主に剣道の授業で利用するため床は板張りとし、試合場1面分程の広さとする。畳を敷いて柔道をするなど、さまざまな用途を想定している。
施設内には倉庫や男女ごとの更衣室、洋式トイレなどをつくる。トイレは男性用が大便器1基、小便器2基。女性用が2基設置される予定だ。
外構工事では敷地のアスファルト舗装、フェンスの設置、排水工などを検討しており、予算の範囲内で実施する。太陽光発電設備は設置しない。
この事業は、2012年度から武道が中学校の必修科目となったことを受け、行っている施設整備の一環。教育環境の整備とあって市は優先的に予算を充て、事業を進めた。その計画も今回の古巻中が終われば、残すは渋川北中のみ。設計は勝山工務所によりすでに完了しており、早ければ来年度中にも市内全中学校で武道ができる環境が整う。
古巻中ではこのほか、校舎の耐震改修工事を14年度から2期に分けて実施。億単位の大幅なリニューアルが続いた。施工は瑞穂建設(渋川市)、津久井工務店(同市)らが請け負っている。