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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/04/15

【山梨】南ア市が庁舎整備基本構想

 南アルプス市が公表した庁舎整備基本構想によると、概算事業費に10億2000万円を見込み、2017年度から順次、工事に取り掛かる方針だ。構想では、本庁舎と西別館を耐震化・長寿命化することで30年以上利用可能な施設を目指すとしており、狭あい解消や防災機能を強化するため、小規模な耐震棟を増築する。
 整備内容は、本庁舎1階に門型フレーム補強を採用し、耐震性を高めるほか、非構造部材や設備などを含め全面改修する。2階・3階を対象に給排水衛生設備類の更新、地下の断熱性の向上、外壁のタイル補修や開口部周りの防水措置などを想定。
 西別館については、RC造耐震壁を施す。エレベーターの更新や腐食がみられるベランダの手摺の取り替え、キュービクルを屋上から地上に移設などを盛り込んでいる。
 増築する耐震棟は、本庁舎東側の市有地に建設する見込み。規模は、本庁舎と西別館だけでは不足している延床約1600uと同規模を予定。耐震性能については、構造体をI類、非構造部材をA類、建設設備を甲類とする。
 さらに、ピーク時に不足する駐車場については、西別館側の市有地に囲まれた宅地、約492uを購入し拡張させる見通しだ。
 このほか、市道を挟んで本庁舎と西別館が立地しているため、歩行者の移動経路など周辺整備も行う。これまで紆余曲折を経た庁舎整備問題も決着し、現庁舎の位置で増改築へ向け本年度から動き出す。
 本年度は当初予算に基本計画策定支援業務委託2910万6000円を計上している。