トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2016/04/19

【東京】都 青鳥・江東など特支8校改築で基礎調査 

 東京都教育庁は特別支援学校の改築事業で、江東や葛飾、青鳥、中野など8校の事業化に向けた基礎調査に着手する。過去に実施した調査で把握した法令上の課題整理などを行いつつ、大まかな建築計画案を作成する。業務を4校ずつ2件に分け、5月26日の見積もり合わせを経て委託し、いずれも7月末までに成果を得て基本設計の委託などに備える。
 基礎調査を実施するのは▽江東(江東区東陽4ノ11ノ45)▽葛飾(葛飾区金町2ノ14ノ1)▽墨田(墨田区八広5ノ10ノ2)▽村山(武蔵村山市学園4ノ8)―の4校と、▽青鳥(世田谷区池尻1ノ1ノ4)▽中野(中野区南台3ノ46ノ20)▽清瀬(清瀬市松山3ノ1ノ97)▽港(港区港南3ノ9ノ45)―の4校。いずれも既存建物が老朽化して狭く、増加する教育ニーズに対応できないため、建て替えを前提に整備の方向を探る。。
 江東特支(敷地面積1万2115平方b)は知的障害の小学部と中学部、高等部で構成。敷地面積が限られ、施設の拡張が困難だったため、これまでに大塚ろう学校江東分教室(旧江東ろう学校、江東区大島6ノ7ノ3)に「江東地区第二養護学校」を新築し、小中学部を移転した。江東特支を高等部単独校として再編する。1978年完成の校舎棟・AB棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ8076平方b)と、2002年完成の校舎棟・C棟(鉄骨造2階建て延べ2002平方b)を改築する。
 葛飾特支(敷地面積1万0427平方b)は知的障害の高等部単独校。82年に完成した校舎棟や05年に完成した特別教室棟など延床面積7655平方bの建物がある。
 知的障害教育部門の小・中・高等部で構成する墨田特支(敷地面積9908平方b)では、児童・生徒数の増加に伴う普通教室不足に対応するため、特別教室を普通教室に転用している他、厨房が狭く必要食数の調理が困難になっている。そこで、校舎の増築と既存校舎(延床面積9806平方b)の改修も含めた再整備の方向を探る。
 村山特支(敷地面積1万1395平方b)は肢体不自由の小学部・中学部・高等部で構成する養護学校として72年に開校。翌73年に完成した校舎棟・南棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ2913平方b)と校舎棟・北棟(同造3階建て延べ3682平方b)、体育館(鉄骨造平屋512平方b)がある。
 青鳥特支(敷地面積9993平方b)は知的障害の高等部単独校。普通教室棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ812平方b、74年完成)や管理棟(同造3階建て延べ2339平方b、76年完成)、特別教室棟(同造3階建て延べ782平方b、67年完成)といった既存建物の建て替えを前提に計画を検討する。
 青鳥養護学校杉並分校を前身とする中野特支(敷地面積9721平方b)は知的障害の小学部・中学部・高等部で構成。79年完成の校舎棟など延床面積1万0542平方の建物が老朽化して狭いため建て替える。
 清瀬特支(敷地面積1万9499平方b)も知的障害の小・中学生と高校生を受け入れている。鉄筋コンクリート造3階建ての校舎棟や体育館など延床面積1万1791平方bの建物は79年の完成。
 港特支(敷地面積1万0386平方b)は知的障害教育の高等学校。既存建物は鉄筋コンクリート造3階建ての校舎棟など延床面積9106平方bで、83年に完成した。
提供/建通新聞社