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日刊建設タイムズ社
2016/04/19

【千葉】ちば野菊の里浄水場2期/事業費に113億円の債務設定

 県水道局が公表した2016年度発注予定工事によると、「ちば野菊の里浄水場(第2期)施設整備事業」は、急速ろ過池築造工事、高度浄水処理施設築造工事の一般競争入札を第2四半期に公告する。事業費は当初予算で限度額113億5474万円(期間16〜19年度)の債務負担行為を設定するとともに、当該年度事業費19億7400万円を計上した。実施設計は日水コン(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町7―11)が担当。
  急速ろ過池は仮設工一式、地盤改良工一式、躯体工2万4000立方m、急速ろ過池棟新築一式で、工期が約33か月。高度浄水処理施設は仮設工一式、地盤改良工一式、躯体工2万7000立方m、中間ポンプ棟外2棟新築一式で、工期が32か月。ほかに用地造成工事を第1四半期に公告の予定。内容は仮囲工L1370m、施工基面成形工3万4970u。工期は10か月。
  同事業では、急速ろ過池、高度浄水処理施設のほか、薬品沈殿池、オゾン接触池、活性炭吸着槽、配水池などの設備を整備する。
  沈殿池等については、17年度以降に新たに債務負担行為を設定し、事業を進める。工事は16〜22年度の7か年で実施し、23年度の稼働を目指す。
  同事業は、既存の栗山浄水場が1958年の稼働から57年を経過し老朽化しているうえ、発生が予想される首都圏直下型地震に対応できる耐震性がないことから、同浄水場を廃止し、ちば野菊の里浄水場に機能を移転し、併せて高度浄水処理施設を導入する。高度浄水処理施設の処理方式はオゾンと生物活性炭の併用を予定。施設の処理能力は日量18万6000立方mで、整備後の処理能力は既存の6万立方mと合わせて24万6000立方mとする。
  ちば野菊の里浄水場(松戸市栗山478―1)の敷地面積は約9万1000u。このうち増設分の面積は約4万3000u。
  昨年度は工事用侵入道路を整備。工事はその1を輝建設、その2を上国興業が施工。また、坂川の仮設橋改修工事を実施。工事は化工建設が施工。
  ちば野菊の里浄水場は、古ヶ崎浄水場に代わる施設として整備。02年度に着工し、07年度に完成した。給水能力は日量6万立方mで、松戸市の一部及び栗山浄水場を経由して市川市、船橋市の一部に給水している。
  一方、栗山浄水場は水需要の急激な増加に対処するため、1956年からの第2次拡張事業で整備し、66年に完成した。江戸川を水源とし、松戸市、市川市、船橋市の3市に給水している。k_times_comをフォローしましょう
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