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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/04/20

【群馬】渡良瀬河川事務所2016年度事業概要

国土交通省渡良瀬川河川事務所(牛膓宏所長)は、2016年度事業概要を公表した。全体での本年度事業費は31億500万円(前年度比0・92%減)とし、ほぼ横ばいとなった。同事務所の事業区域は本県と栃木県にまたがるが、群馬県側では砂防事業が主。本年度の砂防事業費は前年度から微減の10億2300万円を措置し、花輪床固群に新規着工する。
砂防事業費を除く本年度予算の内訳は、河川改修費9億1900万円、河川維持修繕費および河川工作物関連応急対策事業費11億3300万円、総合水系環境整備事業費3000万円。
各事業をみると、みどり市東町花輪の渡良瀬川本流で計画している花輪床固群で工事着手を控える。本年度事業費は1億2700万円を見込み、事業区間の最上流部で導流堤L約100mの整備工事を行うため、渇水期の着工を目指し入札を準備する。事業全体では導流堤のほか、L1290mの区間に帯工5基や工事用道路が整備される見通しで、下流部の用地調査はこれから進める。
桐生市黒保根町宿廻を流れる深沢川でも、梨木川8号砂防堰堤が着工予定。本年度分の事業費は1億2600万円とし、用地交渉がまとまれば鋼製スリットタイプの堰堤工を発注する。事業全体は2年計画で完成を目指す。
桐生市川内町5丁目の山田川で進む日暮沢砂防堰堤群には、2年国債で昨年度から堰堤工を実施中。本年度は1億3900円を措置し、事業の完了を図る。
桐生市黒保根町水沼とみどり市東町荻原にかかる小黒川での関守床固群には、1億9600万円を措置。4号床固工と護岸工を公告済みで、事業全体では来年度に帯工と護岸工を発注して完成すれば、事業完了となる。
同じく小黒川では、桐生市黒保根町下田沢で平沢砂防堰堤を計画中。本年度事業費3700万円は、用地調査に充てる。同事業は地区集会所を保全するため、砂防堰堤工1基を整備していく。
河川関連では、太田市の只上で堤防補強工事が予定されている。また、群馬・栃木両県の河川敷で頻発するイノシシの掘り起こし被害対策では、堤防のブロック張強化や除草、巡視などで予防を図る。
栃木県側では、日光市足尾町での松木山腹工が続けられるほか、佐野市の秋山川で橋梁架け替えと用地補償を進める。また、才川樋管の開閉装置を電動化するほか、蓮台寺伏越でゲート施設改良を実施する。