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建通新聞社(神奈川)
2016/04/21

【神奈川】額1120億円増 新市庁舎などWTOが押し上げ 中小・市内の受注比2桁減で40%台に 15年度工事契約 横浜市

  横浜市は2015年度の1年間に2879件・2701億円の工事を契約した。前年度に比べ件数は76件減、金額は1120億円増で、新市役所庁舎(679億円)をはじめとしたWTO一般競争入札の案件が金額を押し上げた格好。ただ、中小企業と市内業者の受注比率は件数面こそ前年度並みだったものの、金額面ではいずれも2桁マイナスして40%台に落ち込んだ。
 契約実績の工種別内訳は▽土木=1706件(26件減)・1405億円(528億円増)▽建築=300件(30件減)・935億円(681億円増)▽設備=873件(20件減)・360億円(89億円減)―だった。
 このうち、金額を押し上げたWTO一般競争入札の案件は件数が10件増の15件、金額が1265億円増の1360億円。内訳は土木が11件(6件増)・595億円(499億円増)、建築が4件(皆増)・765億円(皆増)となっている。
 一方、契約全体に占める中小企業の受注比率は件数が0・2ポイント減の90・2%、金額が20・3ポイント減の45・3%。また、市内業者の受注比率も件数が0・2ポイント減の86・7%、金額が22・7ポイント減の44・1%となっており、結果としてWTO一般競争入札での金額の増が中小・市内の金額面での受注比率の低下につながった。
 中でも建築の金額については中小企業の受注比率が66・7ポイント減の18・2%、市内業者の受注比率が70・2ポイント減の16・4%と落ち込みが著しい。
 提供:建通新聞社