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日刊建設タイムズ社
2016/04/21

【千葉】旅客船運航で実証実験/県観光企画課が企画提案募集

 県商工労働部観光企画課は「東京湾ツーリズム旅客船運航実証実験事業」の企画提案を募集する。将来的に東京都や神奈川県と連携した旅客船運航を見据え、東京有明、船橋市及び千葉市を結ぶ旅客船運航の実証実験を行うとともに、停泊地におけるイベントや周遊観光ツアーを実施し、旅行ニーズが多様化する中での東京湾クルーズの可能性を調査する。事業期間は2017年3月24日。業務委託料の上限は3900万円(消費税込み)。
  応募資格は、海上運送法に基づき船舶を使用して事業を営んでいる者で、かつ、旅行業法第3条及び同法施行規則第1条に規定する第1種または第2種型旅行業者であること。なお、単独の事業者で双方の要件が満たせない場合には、複数の事業者で構成される特定業務委託共同企業体により応募すること、もしくは、船舶運航業者または旅行業者による単独の事業者が単独で応募し、委託者と契約後、委託者の承諾を得て、もう一方の要件を満たす事業者に再委託することは妨げない。
  今月22日に県庁本庁舎で説明会を開催。応募申請書の提出期限は5月9日。審査は1次審査で応募資格を審査し、1次審査通過団体の企画提案書をもとに、選考委員会が同13日にプレゼンテーション・ヒアリングを行い、委託先候補を選定する。
  同課では昨年度、東京湾での海上交通を利用した観光客誘致を図るための新たな旅客船運航航路の実現可能性を探る「東京湾ツーリズム実現可能性調査事業」を実施。同調査の研究成果を踏まえ、千葉市、船橋市と共同で旅客船の実証運航を行い、事業採算性及び需給見通しを検証するための必要なデータを整理し、今後の事業実施に係る問題点を精査し、解決方法を探る。
  同業務では旅客船運航のほか、観光バス、水上タクシーの運航を行う。旅客船は、雨天時も乗船可能な定員50人以上の大型クルーザー2隻を使用し、1日2回以上の貸切及び乗合運航を行う。貸切運航は、周遊観光ツアーを併せて実施。運航ルートは、有明桟橋、船橋市浜町桟橋、船橋市高瀬町桟橋、千葉みなと旅客船桟橋間のうち、2点間以上を結ぶ。
  運航時期は7月下旬から8月下旬の夏の時期に実施。運航日数は概ね1か月程度とする。また、水上タクシーは9人乗り以上で、運航コースは千葉みなと〜フェスティバルウォーク蘇我とし、運航は原則、旅客船運航期間中の週末に行う。水上タクシーの運航では、千葉みなと旅客船桟橋からの運航について運航スケジュールなどを提案する。
  このほか、千葉みなと旅客船桟橋、船橋市浜町桟橋及び船橋市高瀬町桟橋を起点とした周遊観光ツアーの企画を提案。企画は、旅客船運航と観光バス・水上タクシーおよび停泊地での観光イベントとの連携を図り、一体的な企画を求める。
  なお、同事業は国の地方創生加速化交付金を活用して、県と千葉市、船橋市が共同で実施。事業費は県が1900万円、千葉市と船橋市が各1000万円を限度に支出する。なお、昨年度の実現可能性調査は、ケーエムシーコーポレーション(神奈川県横浜市西区北幸2―15―1)が担当した。k_times_comをフォローしましょう
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