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建設経済新聞社
2016/04/22

【京都】京都大学の28年度計画・予算 施設等に45億2900万円 桂職員宿舎の譲渡なども

 国立大学法人京都大学の28年度計画・予算の主な内容をまとめた。
 主なものをみると、学生への支援に関する措置では、学生の福利厚生施設を整備するとともに、拡充に向けた検討を進める。学生寮は可能なものから順次再整備し全体として拡充、耐震化に向けた検討も進める。
 研究実施体制等に関する措置では、27年度に改定した京都大学図書館機構将来構想に基づき、学術・情報資源の整備計画を策定する。
 研究のグローバル化に関する措置では、留学生宿舎を含む外国人向けの宿舎を合計800戸に増加させることを目指すなど、留学生や外国人研究者及び外国人教員の受入体制・制度を充実させる。民間業者等との連携による留学生や外国人研究者が入居可能な宿舎建築計画を推進する。
 附属病院に関しては病院再整備計画において、個室率を32・3%、患者食堂を計25ヵ所に増加させるなどの取り組みにより、患者アメニティを向上させる。またカンファレンスルームの増設及びスタッフステーションの改善等により、医療に専念できる快適な職場環境の整備を行う。
 病院再整備計画において、総合高度先端医療病棟(U期)・iPS等臨床試験センターやその関連工事の円滑な推進、患者アメニティや医療スタッフの環境改善に向けた工事計画を実施する。新たな院内保育所の設置について保育所検討ワーキンググループを中心に検討する。
 資産の運用管理の改善に関する措置では、職員宿舎に関して、第2期中期目標期間において策定した整備方針に基づき、耐震性能を満たしていない宿舎の具体的な整備方法、スケジュール等を決定し、順次整備する。職員宿舎整備方針に基づく28年度の改修等に関する計画の策定及び実施を予定する。
 施設設備の整備・活用等に関する措置では、施設設備の長寿命化に資する機能改善を推進するとともに、第2期中期目標期間において必要性を確認した非構造部材耐震化やライフライン耐震化などにより防災機能を強化する。情報基盤においては、高速で信頼性が高くディペンダビリティ(安定性)が確保された情報ネットワークを計画的に整備する。
 機能保全・維持管理計画及び施設修繕計画に基づく基幹設備更新を着実に実施し、施設マネジメントを推進する。
 財産譲渡をみると、主なものでは、農学研究科附属農場の土地及び建物の一部(大阪府高槻市八丁畷町200番1の一部他7筆)、原子炉実験所の土地の一部(大阪府泉南郡熊取町朝代西2丁目984−1他2筆216・06u)、桂職員宿舎の土地(京都市西京区下津林六反田1−3、3815・98u)、香里職員宿舎の土地(大阪府枚方市香里ヶ丘10丁目8−1、3017・92u)、農学研究科附属農場古曽部温室の土地(大阪府高槻市古曽部町2丁目30、7642u)を譲渡する。
 28年度予算における施設・設備の予定額(総額)は45億2900万円。財源は施設整備費補助金(19億4800万円)、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構施設費交付金(1億4800万円)、長期借入金(23億2900万円)、大学資金(1億0400万円)。内容は、▽(医病)基幹・環境整備(自動制御機器更新)▽(吉田)ライフライン再生(ガス設備等)▽(吉田)ライフライン再生(電気設備)▽(医病)基幹・環境整備(受変電設備改修等)▽(医病)総合高度先端医療病棟(U期)等▽(医病)基幹・環境整備(熱源等改修等)▽(南部)総合研究棟施設整備事業(PFI)▽(桂)総合研究棟X、(桂)福利・保健管理棟施設整備事業(PFI)▽(北部)総合研究棟改修(農学部総合館)施設整備等事業(PFI)▽(桂)総合研究棟V(物理系)等施設整備事業(PFI)▽小規模改修▽浅在性リニアック放射線治療システム▽血液透析統合モニタリングシステム▽迅速検査報告診療支援システム。
 28年度予算の施設整備費は69億7000万円。
 中期計画(28〜33年度)における施設・設備の予定額(総額)は206億9700万円。財源は施設整備費補助金(56億6800万円)、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構施設費交付金(8億8800万円)、長期借入金(135億1700万円)、大学資金(6億2400万円)。
 中期計画の施設整備費は200億7300万円。