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大分建設新聞社
2016/04/26

【大分】椎田南〜豊前間が開通、北九州〜大分間1時間45分

 地主の反対で完成が遅れていた、福岡県内の東九州自動車道椎田南インターチェンジ(IC)―豊前IC間(7・2`)が24日、当初予定から約1年遅れで供用開始し、北九州市から宮崎市間(約305`)が1本の高速道路でつながった。沿線地域は自動車関連、医療機器産業などの企業進出と物流の活発化、観光振興による人的交流の拡大が期待される。
 熊本、大分両県での地震被害が大きく、余震が続いていることなどを考慮して、開通式典などは中止となったが、午後3時に開通すると、待ちかねた通り初めの乗用車などが次々と同区間上下線に乗り入れた。
 今回開通区間の通行時間はこれまでに比べ約10分間短縮、北九州市―大分市間の所要時間は約1時間45分に、北九州市―宮崎間市間は約4時間25分となった。
 東九州道などの各高速道路は、地震、津波など災害時の避難、救援、復旧ルートとしての役割を担うことになる。現在、大分自動車道の日出ジャンクション〜湯布院間上下線が地震の被害で通行止めになっており、復旧までには長期化も予想されていることから、福岡方面からの代替ルートの役割を果たしそうだ。

提供:大分建設新聞社