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建通新聞社(中部)
2016/04/21

【岐阜】県の濃飛横断自動車道 中津川工区の測量設計調査

 岐阜県恵那土木事務所は、2027年度の開通を目指し濃飛横断自動車道の新設区間の中津川工区を整備する。16年度は現地測量と道路設計、環境調査を計画しており、上半期中に委託する。数区間に分割して委託する方針で、現在は区割りなどの詳細を詰めている。
 中津川工区は、濃飛横断自動車道整備のうち、中津川市西部のJR中央本線美濃坂本駅付近に建設するリニア中央新幹線岐阜県駅へのアクセス向上を図るため新設する。
 本工区の総事業費は300億円を見込んでおり、国の補助事業として4月1日に採択された。
 区間は木曽川に架かる県道苗木恵那線の美恵橋左岸側を起点とし、中央自動車道(中津川市茄子川地内にインターチェンジを新設)を終点とする全長約5`。13年度から計画着手。14年3月に都市計画原案の住民説明会を行い、15年10月に都市計画決定した。
 車線数は、美恵橋〜リニア岐阜県駅までの区間を2車線、リニア岐阜県駅〜中央自動車道(国道19号を含む)までの区間を4車線で計画している。
 本線は盛り土による高架道路で整備する。リニア本線と交差する箇所、千旦林川、坂本川を跨ぐ3カ所は橋梁を架設する計画で、詳細を設計で詰める。
 濃飛横断自動車道は郡上市から下呂市を経由し、中津川市に至る総延長約80`の地域高規格道路。東海北陸自動車道と中央自動車道をつなぎ、岐阜県の高速道路ネットワークを補完する道路となる。16年3月には郡上市と下呂市を結ぶ8・1`区間が開通、供用した。
 なお、美恵橋〜下呂市間の約55`については、既設の国道257号を活用する方針で、リニア中央新幹線の名古屋開業後の状況を見ながら整備を検討する。

提供:建通新聞社