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　埼玉建築設計監理協会（�緕q喬会長）は24日、川口リリア展示ホールで、建築系学生奨励事業により実施している第16回卒業設計コンクールの公開審査を開催した。「わたしのまちはわたしがつくる」を主眼に、郷土埼玉の活性化を図り新たな起爆剤となるような夢溢れる作品の応募に、11大学の31作品がエントリー。最優秀賞は高橋杏奈さん(工学院大学建築学部建築デザイン学科）の「坂出人工土地　再生計画」が受賞した。
　同コンクールは新しい世紀の第一線で活躍が期待される建築系学生の能力向上・育成を図る目的で、次代を先取りした意欲ある作品を募集することで、若い学生たちの考える創造価値と熱意を奨励するために実施している。
　最優秀賞には高橋さんの「坂出人工土地　再生計画」、地元埼玉に関する課題を取り上げた作品に贈られる埼玉賞には加藤慎也さん（日本大学生産工学部建築工学科）の「建築と余白の狭間」が選ばれた。
　優秀賞は木曽貴大さん（東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科）の「１４６７ｍの境界線に閉ざされた海のレクイエム−防潮堤に寄り添う交響建築−」、小室龍昭さん（東京理科大学理工学部建築学科）の「余白な建築〜その余白は風景を吸い込む〜」の２作品が受賞。
　準埼玉賞は町田純一さん（神奈川大学工学部建築学科）。特別審査員賞には村上智可さん（東洋大学理工学部建築学科）、大野敦志さん（日本工業大学工学部建築学科）、増田有佐さん（東京理科大学工学部第二部建築学科）の３作品。ＪＩＡ埼玉最優秀賞は木曽貴大さん（優秀賞とダブル受賞）、ＪＩＡ埼玉優秀賞は中野綾希さん（ものつくり大学技能工芸学部建設学科）に贈られた。
　総合資格学院賞は中野綾希さん（ＪＩＡ埼玉優秀賞とダブル受賞）。さいたま住宅検査センター賞は永澤絢佳さん（日本工業大学工学部生活環境デザイン学科）が受賞した。
　表彰式で審査委員長の衣袋洋一芝浦工業大学名誉教授は、「右肩下がり、３・11を経験した世代として、とてもヒューマンで、日常的、癒しな空間、身近な世界が多かった。もう少し具体的な解決策が欲しかった感じはするが、良く出来ていたと思う」と総評。今後の期待として、建築の地産地消の考えを参加者に伝えた。