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福島建設工業新聞社
2016/05/02

【福島】阿武隈風力発電仮事業者を公募

 県は、民間事業者とコンソーシアムを組んで環境影響評価手続きを進めている「福島阿武隈」と「福島沿岸部」の風力発電構想のうち、阿武隈地域で陸上風力発電を行う仮事業者の公募を開始した。事前エントリー期限31日、公募期限6月10日。同月中旬のプレゼンテーションを経て、7月上旬に複数の仮事業者を決定する予定。計画の熟度が高まる今年度末をめどに本事業者を選定する見通しだ。
 環境調査、合意形成、計画の熟度を高めるため、計画の実現可能性、地域経済への貢献策、環境対策などに優れた仮事業者を選定する。
 対象区域は、アセス法の計画段階配慮書手続きで事業実施想定区域とした南相馬市南部からいわき市北部の陸上側、南北約44・6`、東西約12・3`の区域。
 公募要件には資金力のほか、県再生可能エネルギー復興推進協議会と将来的に協定締結し、地域貢献を進める用意があることなどを明記。本事業者に選定されなかった場合、それまでの調査、検討内容、取得した許認可などを本事業者に承継することも求める。
 事前エントリーは31日まで、電子メールで受け付ける。申請書類は持参か郵送(簡易書留か特定記録郵便)で、6月10日締め切り。同中旬にプレゼンテーションを行い、仮事業者は県が設置する委員会の評価で、複数の事業者(事業個所)を7月中旬に選定し、公表する。
 評価は申請とプレゼンの内容で行う。評価項目は「発電事業主体の妥当性」「事業計画の妥当性」「地元貢献策」「環境・景観対策」。事業計画書には@風力発電出力A想定年間発電電力量B着工予定年月C運転期間D概略総事業費E風車配置計画図F事業実施予定スケジュールG事業実施体制H収支計画(20年間)―などの記載を求める。
 仮事業者選定後、県と事業支援等に関する覚書を締結し、アセス手続きを継続することとなる。
 なお同区域の調査事業は、県がジャパンウィンドエンジニアリング、ユーラスエナジーホールディングス、エコ・パワーとコンソーシアムを組成した。
 書類提出先は県企画調整部エネルギー課風力発電担当=〒960―8670福島市杉妻町2の16。