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西日本建設新聞社
2016/05/06

【熊本】テックフォースらが白川橋調査

 テックフォースと国土交通省国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人土木研究所は4月27日、熊本地震による損傷で通行止めになっている熊本市の白川橋を現地調査した。
 白川橋は14日夜の前震で道路に段差が生じたため応急復旧して通行止めを一旦解除、16日未明の本震でJR熊本駅側(右岸側)の鋼製支承が大きく損傷してピンが欠落、橋桁と道路との接続部が縦横にずれ、全面通行止めが続いている。
 技術者・橋梁専門家8人は現地の損傷状況を調査、今後、テックフォースの技術的支援を受けて専門家の助言や知見を踏まえた早期復旧作業を進める。ただ、具体的な工事に入るには更なる調査が必要で、通行止め解除までかなりの時間がかかるものとみられている。
 熊本駅前の主要地方道熊本停車場線(通称・産業道路)に架かる白川橋は、橋長149b、橋台2基、橋脚2基のアーチ橋で昭和35年に完成した。県は平成17年、「緊急輸送道路の橋梁耐震補強3カ年プログラム」に基づき落橋防止ケーブルを設置、東日本大震災を受け24年に道路橋示方書が改定されたため、政令市移行で管理を引き継いだ熊本市が28年度に耐震補強設計、29年度工事を計画していた。
 市によると、白川に架かる市管理橋で、通行止めとなっているのは同橋のみ。

提供:西日本建設新聞社