トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2016/05/09

【静岡】静岡県 16年度上期発注目標は80%に

 静岡県は、2016年度の公共事業発注計画で上半期の発注目標を80・0%に決めた。近年では、リーマンショック後に過去最高水準の前倒しが国から要請された2009年度(80・0%)と同じ高水準となった。
 16年度年間の対象事業費(工事費+用地補償に係る測量・調査委託費)は1201億6900万円で、16年度当初予算と15年度の繰り越し事業費の80・0%に当たる目標額は961億3600万円。
 政府は16年度の予算執行を9月末までに8割終える目標を掲げている。4月5日の閣議で、安倍晋三首相と麻生太郎財務相が関係閣僚に指示。公共事業費を中心に、15年度当初予算と15年度補正予算の繰り越し分、16年度当初予算について、9月末までに8割の契約を目指すとし、地方自治体にも補助事業などを前倒しで執行するよう総務大臣名で要請した。
 国からの要請と県内の現状などを踏まえて県は、公共事業施行対策連絡会議で上半期発注目標率を80・0%に設定した。
 過去最高の上半期目標率は1999年度の82・0%。99年度の上半期実績は77・2%だった。目標率80・0%はこれに次ぐもので、同率目標の2009年度の実績は69・2%。
 また、14年度の上半期発注は目標75・0%、実績69・4%、15年度は「自然体の発注」で執行し65・7%の実績だった。14年度は、消費税引き上げに伴う景気下振れリスクなどに対応するため、「できる限り年度前半に経済効果が発揮されるよう早期・円滑な執行を」と国から要請があった。このため、静岡県も上半期に大幅な前倒し発注を行い、過去10年間で最高の率69・4%を記録した。15年度は、自然体で執行したが発注実績は60%台の高い率となった。


提供:建通新聞社
(2016/5/9)

建通新聞社 静岡支社