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建通新聞社(中部)
2016/05/09

【愛知】公契約条例適用第1号にこじかこども園園舎建設 豊橋市

 豊橋市は、建設工事など2016年度からの契約に関する「公契約条例」を制定した。予定価格1億5000万円以上の工事請負など契約内容に応じて適用範囲を設定。5月11日開札の「こじかこども園(仮称)園舎など建設」工事が適用第1号となる。
 同条例は、公共工事などの公契約において、適正な労働環境と健全で安定した経営環境を確保することが狙い。市が締結する公契約の質の向上や地域経済の健全な発展を図る。中部圏域で同条例を制定しているのは、岐阜県や四日市市など数例があるという。
 適用範囲は、工事請負が予定価格1億5000万円以上の契約。業務委託は1000万円以上の契約で、庁舎清掃、病院清掃、施設警備、会場警備(機械警備に係るものを除く)、除草・草刈り、草地・樹木管理、草花管理、給食補助、人材派遣、庁舎受け付け、施設受け付けが対象。指定管理は、予定価格が1000万円以上の協定のうち、公募による指定管理協定が対象になる。
 公契約条例では、受注者に対して労働者の労働環境を把握するための「労働環境確認書」(チェックシート)の作成、提出を義務付けている。また、下請け業者についても労働環境の状況を把握し、条例を順守するためにチェックシートを活用する。
 チェックシートは、就業規則や労使協定、労働時間、安全衛生、健康診断、労働者の最低賃金単価などを記入して報告する。虚偽の内容を記載したり、提出を拒否すると指名停止の措置を受けることになる。

提供:建通新聞社