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建通新聞社四国
2016/05/10

【徳島】徳島県 南部陸上競技場運営棟設計を開始

 徳島県は、阿南市桑野町にある県南部健康運動公園に陸上競技場の整備を計画しており、4月29日付で運営棟新築設計を開始した。委託先は象企画(徳島市)。年内の業務完了を目指していく。
 運営棟の計画規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ約1810平方b。陸上競技場西側に面するよう整備する。所管は営繕課。見込まれる工種は建築主体のほか、電気、管、空調工事。順調なら2017年度の工事発注となる見通し。
 計画では、南部健康運動公園の円形多目的広場の南側、野球場北側にある県管理地に日本陸上競技連盟の公認競技場を整備する。面積4・3f。
 競技場は単心円で、トラック(走路)は400bを確保する。日本陸上競技連盟が定める規則に準じた走路・助走路の舗装は全天候型。インフィールドは投てき競技やサッカー、ラグビーなどの多目的利用が可能な天然芝。全天候舗装厚は「新設第2種公認陸上競技場の基本仕様」に準じる。
 競技場の設計はフジタ建設コンサルタント(北島町)が担当。所管は県南部総合県民局阿南・県土。競技場には、このほかに給水施設として散水栓、スプリンクラーを設ける。また、表面排水と浸透水排水により、降雨直後に使用が可能な排水機能を持たせる。観客席はメーンスタンド(メーン園路との高低差を利用)が西側、東〜南側の一部は芝生スタンドとなる予定。
 県南部にはこれまで公認競技場や全天候型の施設がなく、関係機関から早期整備の要望があった。県は各種大会の開催誘致や競技力向上を支援する「競技スポーツ」の拠点として、子供から高齢者まで気軽に健康づくりができる「生涯スポーツ」の拠点として、また災害時の広域応援部隊の活動拠点として総合的な整備を目指している。
 当面の供用目標を20年の東京オリンピック・パラリンピック前とし、整備を進めていく。

提供:建通新聞社