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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/05/11

【群馬】本年度、東吾妻町庁舎移転の実施設計委託

東吾妻町は本年度、庁舎移転のための実施設計を予定しており、当初予算にその経費3000万円を盛り込んだ。移転先としている町施設「岩櫃ふれあいの郷」(原町)について昨年度、庁舎として利用できるかどうか調査を実施。ことし3月の議会で利用可能との結果が示された。町は今夏をめどに住民に事業説明を行い、その中で挙がった要望を実施設計に盛り込むとしている。
移転先の岩櫃ふれあいの郷は庁舎から徒歩圏内にある。施設内に温泉や健康増進施設が入っているため住民から他の場所への移転を希望する声も出ているが、同施設へ移転する方向で事業は進んでいる。実施設計の委託方法については入札やプロポーザル、随意契約などが検討されており、固まっていない。
昨年度、同施設を庁舎として使用するための調査を塩崎建築設計事務所(前橋市)が行っており、ことしの3月議会で使用可能という結果が公表された。
町は分散している全ての部署を新庁舎に集約し、1階に窓口機能を持たせる考え。議会では、ふれあいの郷正面に向かい右側の棟の1階部分を張り出すように増改築することで、集約が可能なことが説明された。他にも複数の改修案が示されたが、今のところ1階部分の増改築が有力だ。現在は1階部分を機械室や駐車場などに使用している。また、施設への勾配のある進入路が狭いことや、職員用の駐車場を確保する必要があるなどの課題も提示されたという。
町はふれあいの郷の城郭風の外観を新庁舎にもそのまま生かす方針。地元から要望が挙がっている健康増進施設は別の場所へ新たに整備する。住民説明は夏までに行い、出された意見は実施設計に反映させていく。
渡辺三司副町長は実施設計の委託時期について、「住民の方々の理解を得ながら、できるだけ早い時期に入りたい」とコメントした。
現在の庁舎は防災拠点の一つになっているものの耐震基準を満たしていない。熊本県で起きた地震では災害時の拠点となる庁舎が大きな被害を受け、別の場所に災害拠点を設けるなど対応に苦慮している。