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秋田建設工業新聞社
2016/05/13

【秋田】 大館市庁舎建設で基本案プロポ/代表者特定後に設計JV組成

 大館市は12日、市役所本庁舎建設事業で基本設計プロポーザルの公募を開始した。代表企業と、構成員になる大館市内企業を分けて選定する。参加表明書の受け付けはいずれも今月27日までで、代表企業の1次評価結果と構成員の名簿登録の通知は来月8日。代表企業は7月19日の技術提案書提出を経て8月上旬に公開ヒアリングを行い、同月中旬に特定される。設計JVは代表企業特定後おおむね2週間程度で組成となる見通しで、代表企業が構成員候補者と面談等を行い選定する。
 参加資格については、代表者・構成員ともに一級建築士事務所の登録を行っていることに加え、代表者は大館市有資格業者名簿の「測量・コンサル等」に登載されており、過去10年間で延べ床面積5,000u以上の建物の基本設計および実施設計の元請実績(基本設計または実施設計のみの実績は不可)を有することなど、構成員は同名簿の「測量・コンサル等」の「市内業者名簿」に登載されており、一級建築士2名以上および常勤職員2名以上の配置が可能であることなどが条件。
 実施要項によると、業務は新庁舎本体、外構、駐車場の基本設計を行うもので、履行期限は基本設計が平成29年6月30日。基本設計脱稿後は実施設計を随意契約し30年9月の期限でまとめる。庁舎本体および外構工事費は概算で31億9,300万円を予定している。施設は、延べ床面積7,000u程度でまとめる。
 技術提案では、A:歴史ある桂城公園との調和、景観や機能の一体化を図り、街のにぎわい創出に繋がる建築計画と敷地利用の考え方 B:100年間持続できる防災拠点としての庁舎に必要な機能の整備方針と構造に関する考え方 C:組織の変化に柔軟に対応でき、市民サービスの向上と開かれた市民交流の促進が図られる建築計画と敷地利用に関する考え方 D:建設地においてライフサイクルのコストとCO2の削減に有効な環境配慮の具体的な方策―の特定テーマを含む提案を行う。
 同事業については現在、本庁舎付属車庫の解体を進めており、解体完了後の6月からは遺跡調査に着手する。また、今年度はこのほか、地質調査や測量、プール解体などに着手する予定で、地質調査と測量は7月以降に委託し、プール解体についてはシーズン終了後の秋頃から着手する方針。本体建設は30年度から32年度にかけて実施し、開庁は33年度を想定している。外構についてはすべての発掘調査を終えた35年度以降に着工する見通し。

提供:秋田建設工業新聞社