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日刊建設工業新聞
2016/05/16

【鳥取】県立高校非構造部材耐震対策 体育館に次ぎ教室棟も工事

 鳥取県は、県立学校耐震化推進事業で県立高校の教室棟にある非構造部材の耐震対策工事を進める。16年度当初予算に設計費約1900万円を計上しており、県総務部営繕課が今後、県内3地区に分けて設計業務を発注する。教育委員会は、文部科学省の通知を受け、天井が高く一度に多くの児童や生徒が集まる創作交流ホールを中心とした多目的ホールなど15校の21室を対象に2017年度までに工事を完了する方針にしており、16年度から2カ年計画で工事を行う。
 地域の応急避難場所として活用される体育館・武道場など屋内運動場の天井(吊天井)、照明器具、バスケットゴールなどの非構造部材の主要な耐震対策工事はすでに実施しており、2015年度にすべての工事を完了している。教室棟についても15年度、耐震点検を行っており、この結果を踏まえ、16年度に具体的な施工計画を決める。
 対象となるのは、2層以上にまたがる室か天井が5b以上と高い室で、天井(吊天井)、照明設備、放送設備など。また、窓ガラスの突風対策としてフィルムなどによる飛散防止やガラスの強化を行うほか、この工事に合せて照明の省エネ・長寿命化対策としてLED化を進める。東部地区は、鳥取商業、鳥取緑風、青谷、岩美、智頭農林の5校7室、中部地区は倉吉東、倉吉農業、倉吉総合産業、鳥取中央育英の4校6室、西部地区は米子東、米子西、米子、境、境総合技術、日野(黒坂)の6校9室が対象。11月補正予算で工事費を要求する方針にしており、16年度の発注に向けて設計をとりまとめる。