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建通新聞社(中部)
2016/05/20

【三重】16年度事業計画を公表 国交省三重河川国道事務所

国土交通省三重河川国道事務所は、2016年度の事業計画を明らかにした。河川事業では、雲出川右岸河口部で高潮堤防の継続や、道路事業では国道23号中勢道路事業で鈴鹿・津工区〈7工区〉などで道路改良工を継続する。16年度事業費の総額は75億2840万円。内訳は、河川関係事業に23億1140万円、道路関係事業は52億1700万円でこのうち国道23号中勢道路(中勢バイパス)に42億2300円を投入する。
 主な事業内容は次の通り。(補正予算による工事を一部含む)
◇河川事業
〈鈴鹿川〉
 事業費は7億0600万円。本川左岸河口部では、四日市市石原町地先で、高潮堤防の整備を継続実施し、16年度に完了する予定。河口部では、四日市市塩浜で河道掘削に新規着手する。北一色地区(鈴鹿市和泉町地先)で築堤整備に必要な用地取得に新規着手する。本川派川の南五味塚地区(四日市市楠町)では堤防整備を継続実施し、16年度に完了する予定―など。
〈雲出川〉
 事業費は7億8700万円。雲出古川左岸河口部(津市雲出伊倉津町地先)で、断面不足、老朽箇所の高潮堤防の整備を継続実施。雲出古川高峰地区(津市雲出伊倉津町地先)で、断面確保のための築堤整備の用地取得に新規着手する。中村川の中川地区(松阪市嬉野黒田町地先)で、横断工作物の撤去に先立ち取水樋管の改築、河道掘削を継続実施―など。
〈櫛田川〉
 事業費は1億8900万円。本川下流部の高木地区(松阪市魚見町地先)で築堤整備を継続実施し、16年度に完了する予定。清水地区(松阪市魚見町地先)で築堤整備に新規着手する。東黒部地区(松阪市新屋敷町地先)で、魚類などの遡上(そじょう)改善に向けての河道掘削を実施―など。
〈宮川〉
 事業費は5億0900万円。本川中島地区(伊勢市宮川地先)で、堤防整備、漏水対策を継続実施し、16年度に完了する予定。西豊浜地区(伊勢市磯町地先)で、堤防整備を継続実施する。大湊川では、徳田地区・大湊地区(伊勢市大湊町地先)で堤防沈下を抑制する耐震対策を継続実施し、徳田地区で16年度に完了する予定。勢田川排水機場では建屋の耐震補強を実施。上流部では、「水辺の楽校プロジェクト」に登録された昼田地区(玉城町昼田地先)で護岸整備を継続実施―など。
◇道路事業
〈23号中勢道路〉
 国道23号中勢道路〈中勢バイパス〉は、鈴鹿市北玉垣町から松阪市小津町まで延長33・8`の幹線道路。津〈野田〜久居〉工区の延長6`が2015年2月に開通し、津〜松阪間を完全に結び、全延長の約83%に当たる28・1`が供用済みとなっている。
 16年度事業では、7工区「鈴鹿・津工区」(鈴鹿市御薗町〜津市河芸町三行、延長2・9`)で工事を継続し、改良工、橋梁下部工、環境調査を実施する。18年度の開通を予定。4工区「鈴鹿〈安塚〉工区」(鈴鹿市北玉垣町〜野町、延長2・8`)で、改良工、用地買収、埋蔵文化財調査などを実施する。
〈23号北部・中部環境対策〉
 木曽岬町川先〜松阪市小津町で騒音解消のため、遮音壁の設置工、設計を実施する。
〈交通安全対策〉
 国道1号の桑名市内と、国道23号の津市内の2地区で事故対策。国道23号の津市内で自転車通行空間の整備に新規着手する。
〈電線共同溝〉
 国道23号の伊勢北電線共同溝(延長5`)のうち、延長2・8`について工事を継続実施する。国道1号の富士電線共同溝(延長0・6`)に新規着手する。

提供:建通新聞社