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建通新聞社(中部)
2016/05/25

【三重】総合評価方式で災害訓練参加を評価 三重県農林水産部

 三重県農林水産部は、総合評価方式を適用する農業農村整備事業の建設工事および業務委託で、条件を満たした団体の会員が災害協定に基づく訓練、研修会などに参加した実績を評価の項目として追加する制度改正を5月13日に公表した。9月1日以降に公告する工事、業務に適用する。同評価に該当する研修会を6月9日に開催することも合わせて告知した。
 評価内容は、農業農村整備事業の建設工事(土木、舗装、法面処理)、および業務委託(調査・設計、測量)における評価項目の「土地改良施設等における災害時の応急対策業務等に関する協定に基づいた訓練等への参加実績」(以下、災害協定に基づく訓練等の実績)の評価について、「土地改良施設等BCP協議会」と「土地改良施設等における災害時の応急対策業務等に関する協定」を締結した組織(5月13日時点では三重県農業土木振興会)に属し、かつ、当該協定に基づいた訓練(机上訓練や研修など)への参加実績により評価する。
 評価方法を見ると、評価項目の「社会貢献度」には、@農地・水・環境保善向上対策および多面的機能支払活動実績A災害協定に基づく訓練等の実績―の2項目があり、2項目の実績に対し3点、いずれか1項目で2点を配点する。評価項目の「地域貢献度」には、前項目と同じ@、Aの項目に加え、B公共施設の美化活動実績―の3項目があり、3項目の実績に対し3点、2項目で2点、1項目で1点を配点する。
 県は2015年度末に、津波被害から早期に営農を再開するための「三重県農業版BCP」を策定し、「土地改良施設等BCP協議会」(県農林水産部の各農林水産など出先事務所、市町、三重県土地改良事業団体連合会で組織)を設置し、合わせて、3月31日に同協議会と三重県農業土木振興会が災害協定を締結した。

提供:建通新聞社