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北陸工業新聞社
2016/05/19

【富山】砂防学会「富山大会」が開幕/技術者の資質向上へ研究成果発表

 16年度公益社団法人砂防学会定時総会並びに研究発表会「富山大会」が18日、富山市の富山県民会館を会場に、20日までの日程で開幕した。主催は、同「富山大会」実行委員会(委員長・藤田正治京都大学防災研究所教授)。
 砂防学会では、砂防技術者の資質向上などを目的として、毎年5月に研究発表会(全国大会)を開催。日ごろの研究成果を発表し、技術の研さんに励んでいる。
 大会が富山県で開かれるのは初めてであり、主催者側では、20日の現地研修会(参加約110人)を合わせて、3日間で延べ2110人の来場を見込んでいる。
 初日の18日は、10時から砂防事業に関する口頭発表セッション、テーマ別セッションのほか、ポスターセッション=写真下=と企業展示、行政展示がスタート。
 13時からは、一般公開行事である特別講演、企画セッションが催され、吉友嘉久子氏(立山砂防女性サロンの会アドバイザー)が、「立山砂防のオッカチャン応援隊〜絶対安全はないがだぜ〜」を演題に講演した。
 14時からの企画セッションでは、「立山・黒部の自然、文化と砂防」をテーマに意見交換。
 砂防・地すべり技術センター理事長の近藤浩一氏がコーディネーターを務め、▽大坂剛国土交通省立山砂防事務所長▽貴堂巌ケイエステック相談役(富山近代史研究会会員)▽竹内章富山大学教授(立山黒部ジオパーク協会会長代行)▽米原寛元富山県立山博物館館長|の4氏がそれぞれ話題を提供し、砂防が置かれている環境を改めて振り返った。
 16時30分からは定時総会を実施。会員のほか、砂防学会会長の石川芳治東京農工大学大学院農学研究院教授、石井隆一富山県知事、西山幸治国土交通省砂防部長、川口大二林野庁森林整備部治山課長補佐(部長代理)ら多数の来賓が出席し、役員改選を含む各議案を審議した。引き続き、意見交換会も開かれた。
 きょう19日は、引き続き9時から口頭発表セッション、ポスターセッションおよび企業展示、行政展示を行う。
 最終日の20日には、立山方面のAコース、氷見・五箇山方面のBコースからなる現地研修会が開催される。

hokuriku