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北海道建設新聞社
2016/05/30

【北海道】倶知安町がひらふ高原の観光中核施設新設へ6月補正に設計費 

 倶知安町は、6月に開会する第2回定例町議会に、観光中核施設新設に向けた設計費などを盛り込んだ補正予算案を提出する予定だ。用地測量、地質調査、基本・実施設計に必要な費用を計上するもので、可決されれば同月中にも用地測量と地質調査、基本設計を発注する。施設規模は最大で3階建て、延べ床面積1200m²程度と想定。10月からは実施設計に入り、2017年度から2カ年での施工を目指し準備を整える。
 町は14年に、ひらふ高原地区の都市再生整備計画を策定。この中に、長期滞在旅行者のコミュニティー活動拠点となる観光中核施設の整備を盛り込んだ。
 当初の方針では、PFI方式の導入による民間主体での建設を構想。建設地は、蘭越ニセコ倶知安線とニセコ高原比羅夫線の交差点付近にある町有の第3駐車場、敷地面積約3000m²とし、定期借地方式で民間事業者に貸し出して整備を委ねる算段だった。
 延べ床面積が約8800m²、階数が5―6階程度という規模を仮定し、このうち延べ2000m²程度を民間事業者から買い取り公共部分として活用する考えだった。
 しかし15年度に庁内で検討を進めた結果、PFIによる整備は困難と判断。町が主体となって建設する方針に変更した。
 これに伴い施設規模も大幅に縮小。1階には観光インフォメーション、交流スペース、交番のほか、物販ゾーンやATMを設置し、2―3階には会議室2室と事務所などが入る計画となっている。