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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/05/30

【群馬】群馬県建設業協会道路クリーン作戦

群馬県建設業協会(青柳剛会長)は30日、県下全域で道路清掃活動「第29回道路クリーン作戦」を展開した。本年度の拠点地区である太田支部では、出動式に多くの関係者が参加した。県全体では約2000人と車両約550台が動員され、道路清掃作業と道路パトロールを実施。ごみ拾いやカーブミラーの清掃などに汗を流し、地域の美化と交通安全に貢献した。
太田支部の出動式は、小雨が降る太田市の宝泉スポーツ広場で開かれた。守屋清支部長は「世界広しと言えど、ボランティアで道路清掃をするのは日本人ぐらいと聞く。日本人の気位の高さが表れているのだと思う。あいにくの雨だが交通安全に気を付け、けがのないように張り切って作業してほしい」とあいさつした。
多くの来賓が駆け付ける中、太田市の清水聖義市長は「道路クリーン作戦は協会を挙げてのイベント。道路は皆さまのおかげで本当にきれいになってきた。きょうは皆さまの道路愛護の気持ちが市民全体に行き渡るきっかけになることと期待している」と話した。
国土交通省高崎河川国道事務所の桑原正明所長は「建設業の方たちが道路や橋を作るだけでなく、こうした活動や防災などの活動をしていることを、われわれもアピールしていきたい」と強調した。
県道路管理課の町田孝課長は「道路の保全を担う協会の皆さまの環境美化に対する意識の高さと熱意に敬意を表する」と謝意を表し、太田警察署の矢倉剛警務官は「交通事故防止には、安全で快適な交通環境が必要不可欠。この活動が事故のない、より良い交通社会の実現に貢献している」と続いた。
県議会議員を代表してあいさつした黒沢孝行議員は「安全安心な道路管理が第一。皆さまが日常的に努力していることに敬意を表したい。皆さまの意見に耳を傾けながら、より良い太田を作ってまいりたい」と述べた。
青柳会長も太田支部を激励に訪れ「大地と自然をきれいにする象徴がこの道路クリーン作戦。建設業界が変わり出したことをしっかりと発信することが大きな役割であり、地域住民とコミュニケーションを取り、環境美化につなげることをお願いしたい」と呼び掛けた。
会員企業の女性社員で構成する環境すみずみパトロール隊も参加。関口励子さんが高らかに活動宣言を行った。
また、マスコットキャラクターのぐんケンくんも登場し全員でぐんケン体操。その後、出動指示を受けた約130人が16班に分かれ担当区域へ向かった。
当日は協会が運用している災害情報共有システムの「ぐんケン見張るくん」の操作訓練も行われた。各地から集まる情報がモニターに映されると、来賓は興味深そうに担当者に質問していた。また、当日の作業の様子は、協会の公式ツイッターでも公開され、県土を守る建設業の役割が、県民に広くアピールされる1日となった。