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日本工業経済新聞社(茨城)
2016/05/27

【茨城】主要事業として牛堀・麻生BPを整備/潮来佐原線は4車線化

 県潮来土木事務所は2016年度の主要事業を明らかにした。主なものは交通の円滑化を図るための道路整備で、県道潮来佐原線道路は潮来市大洲〜日の出地区までの約700mを4車線化。昨年から一部供用開始している国道355号牛堀・麻生バイパスは県道繁昌潮来線〜潮来市道までの800mで整備を進める。一級河川前川整備事業や鹿嶋海岸高潮対策事業なども早期の完成に向けて推進していく。
 県道潮来佐原線は、県道水戸神栖線と潮来大橋を結び、潮来市街地と東関道潮来ICにアクセスする重要な幹線道路。沿線には商店街が立地し、JR潮来駅や学校、住宅などと過密しているため朝夕は慢性的な交通渋滞が発生。緩和対策として道路整備が急務で、4車線化の改良舗装工事を進めている。延長は2100m、拡幅工事後の幅員は22m。本年度は潮来市大洲〜日の出地区約700mの整備を行い、順次西側へ工事を進めていく。
 国道355号牛堀・麻生バイパスは、優先して整備を進めていた国道51号〜県道繁昌潮来線までの約1・2q区間が昨年10月に供用を開始した。今後は県道繁昌潮来線〜潮来市道(かすみの郷公園付近)までの延長800mを優先的に整備する方針。同区間は地盤が軟弱なため、現在は地盤改良工事を実施している。
 都市計画道路3・3・9号宮中佐田線は、鹿嶋市を南北に縦断し国道51号および国道124号の広域幹線道路を結ぶ主要な幹線道路。鹿嶋市は鹿島臨海工業地帯の急速な進展に伴い、市街化が進み交通量が年々増加し交通渋滞の発生が慢性化。その緩和対策として道路の整備が急務となっている。さらに地震災害時は緊急輸送道路の代替路としての機能も有する。現在は(仮称)猫帰橋の橋梁上部工事を中心に行っている。猫帰橋は橋長306mの鋼6径間連続非合成鈑桁橋。耐候性鋼材を使用しており、表面に保護性錆を形成するため塗装の必要がなく、耐用年数は約100年が見込まれる。
 一級河川前川整備事業は、1989年度より河川改修事業に着手。2011年に潮来市と共同で策定した「前川かわまちづくり計画」に基づき、流下能力の増大を図るとともに景観や環境に配慮した川づくりを進めていく。
 鹿嶋海岸高潮対策事業では、東日本大震災において津波が堤防を越え背後地が浸水するなどの大きな被害が発生しており、安全確保を図るために堤防のかさ上げ工事を行う。12年に有識者や関係機関で構成される沿岸津波対策委員会により護岸・堤防などの整備検討の目安となる「目指すべき堤防高」が示されたことを受け、現況堤防高が低い区間の嵩上げを実施する。