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日刊建設タイムズ社
2016/06/01

【千葉】建技研で第二調節池設計/一宮川改修事業

 県長生土木事務所は一宮川広域河川改修事業で、洪水対策として40万立法メートルを増設する第二調節池の詳細設計や地形測量、用地測量、地質調査などを進めている。第二調節池の詳細設計は3月23日の一般競争入札で建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区新町18―14)が予定価格1827万円(消費税抜き)に対し1760万円(同)で落札した。工期は約270日間。本年度は引き続き測量、地質調査などを実施するとともに用地買収に着手する予定で、夏ごろに説明会の開催も予定している。
  同事業は、国の認定を受けた「100o/h安心プラン」に基づき実施しているもので、一宮川第二調節池を既存の70万立法メートルから40万立法メートル増設し110万立法メートルにするとともに、一宮川と阿久川の合流地点付近300mの河道改修、鶴枝川から第二調節池付近までの堤防の嵩上げを実施する。事業期間は2014〜23年度の10か年。
  第二調節池の増設は、既存の下池の反対側で一宮川の左岸側に整備する。昨年度で池本体の詳細設計と地形測量(その1〜その3)、用地測量(その1〜その3)、地質調査(その1〜その4)を発注。本年度は引き続き各業務を進めるとともに、池の樋管や護岸の詳細設計を委託する予定。地質調査は先月24日にその5とその6を開札し、その5をつくも、その6を正和技術が落札した。
  調節池の事業量は、地質調査の状況で深さが変わるため変動するが、当初計画では掘削40万立法メートル、遮水工1200m、護岸工1200m、用地買収9万uを見込んでいた。
  一方、阿久川合流点付近の河道改修は、局部改良を実施する計画で、内容は築堤300m、掘削4万6300立法メートル、護岸工300m。用地買収は1万1100uを見込む。また、鶴枝川から第二調節池付近までは河川堤防を6・0m嵩上げする。本年度は詳細設計や測量などを実施する予定。
  一宮川流域では茂原市街地において、13年10月に発生した台風26号による豪雨で河川の溢水や内水による甚大な浸水被害が発生した。このため、対象とする降雨を台風26号の最大雨量24時間289o、6時間最大雨量238o、最大時間雨量51oとし、同降雨と同等規模の降雨に対して茂原市街地の床上浸水被害の軽減を目指すこととし、県が行う河川事業と茂原市が行う下水道事業の連携により被害の軽減を図ることになった。
  同事務所が委託した、同事業関連の主な業務と委託業者は次の通り。(@落札業者A落札金額)
  【地形測量】
  ▽その1=@美幸測量(茂原市押日595―5)A485万円▽その2=@エイワン測量(茂原市大芝67―6)A575万円▽その3=@コーケン(茂原市長尾2683―28)A860万円
  【用地測量】
  ▽その1=@三陽測量設計(長生郡睦沢町小滝475―1)A920万円▽その2=@美幸測量A950万円▽その3=@美幸測量A720万円
  【地質調査】
  ▽その1=@伸光エンジニアリング(千葉市中央区今井3―24―12)A1225万円▽その2=@対馬基礎開発(千葉市中央区祐光4―26―5)A528万円▽その3=@協栄地質(茂原市下永吉2034―2)A722万円▽その4=@正和技術(茂原市西野9―3)A685万円▽その5=@つくも(大網白里市大網652―3)A1100万円▽その6=@正和技術A768万円k_times_comをフォローしましょう
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