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建通新聞社(中部)
2016/06/02

【愛知】豊田加茂建設事務所 2016年度事業展望

 愛知県豊田市とみよし市を管轄区域とする愛知県豊田加茂建設事務所。豊田市で3年後のラグビーワールドカップ開催を控え、整備が進むトヨタテストコースへのアクセス道路整備など地域に果たす役割は大きい。安井雅彦所長に2016年度の主要事業や方針などを聞いた。
 ――まず16年度の抱負を伺いたい。
 「管内には、モノづくりの中核となる産業が集積しており、それを下支えする道路網の整備は最重要であることは言うまでもない。地域を守る地元建設業者の皆さんの不断の協力は欠かすことができないものと考えている。19年にはラグビーワールドカップが豊田市内で開催されることから、アクセス道路の拡充に努めたい。また、管内の約7割を占める中山間地域の安心・安全を確保するため、命の道となる道路の改良や維持管理、さらには土砂災害対策にも力を注いでいくことが必要だ」
 ――16年度の当初予算は。
 「事務所全体で約113億円、対前年度比は約108%。このうち道路事業の対前年度比は約112%、河川事業は約89%、砂防事業は約97%となっている。速やかに事業効果を発揮させるためにも早期に発注したい」
 ――主な幹線道路の整備計画は。
 「東西方向では、トヨタ自動車のテストコースへのアクセス道路である国道301号について、野見山地区の拡幅や九久平交差点の改良工事などを継続する。南北方向では、16年度から新たに国道419号で四郷地区の拡幅改良工事について事業着手の手続きを進める。都市計画道路豊田則定線では、国道153号から寺部土地区画整理区域までの約0・8`区間の4車線化を進めている。このうち矢作川に架設中の高橋は、今秋に下流側半断面の2車線供用を予定している。豊田市南西部で整備を進めている宮上知立線バイパス(都市計画道路豊田刈谷線)については、引き続き中田地区のほ場整備事業と調整を図りながら用地買収を進める」
 「豊田南インターチェンジへのアクセス道路の名古屋岡崎線バイパスでは、生駒町横山交差点で、15年度から交差点改良工事を進めている。このほか、国道153号と交差する宮上知立線の本新町5丁目交差点改良など、円滑な交通の確保に向けて工事を進める」
 ――トヨタテストコースへのアクセス道路整備の状況は。
 「国道301号の九久平交差点改良は、残る用地取得に努めるとともに、築場交差点の歩道橋工事を予定している。松平バイパスは、15年度から用地買収に着手し、本体工事に必要な工事用進入路の築造を進めている。16年度はバイパス本体工事の一部に着手する。野見山地区の拡幅は、豊田市中心部から順次4車線化を進めており、05年度から内環状線〜外環状線までの延長1・3`区間の4車線化を進めている。16年度も用地取得と工事の進捗を図る。トヨタテストコースは、愛知のモノづくりにとって、さらなる発展の鍵となるため、当事務所としてもアクセス道路整備に全力を挙げている」
 ――山間部の道路整備は。
 「交付金事業では、下山地区の国道473号などで道路改良を継続する。県単独事業の山間道路緊急整備事業では、中山間地域の生活基盤の整備や、救急消防活動の円滑化を図るため道路整備を進めている。16年度は下山地区の足助下山線、旭地区の小渡明川足助線で工事を継続する」
 ――河川の整備は。
 「矢作川水系では、籠川などで魚が川を自由に往来できるよう既設の落差工に魚道を設置する事業を進めている。また、東海豪雨時に中心市街地で浸水被害があったため、豊田市が事業主体となり安永川の改修を進めている。境川水系では、逢妻男川や逢妻女川の改修を進めている。これらの改修では、川に親しみを持ち、関心を高めてもらえるよう、自然環境の保全と再生に配慮した多自然川づくりに取り組んでいる」
 ――砂防関係は。
 「管内には土砂災害危険箇所が約4000カ所あり、これは県全体の約4割を占めている。このため堰堤(えんてい)工や渓流保全工などの砂防工事、擁壁工などの急傾斜地崩壊対策工事を管内全域で実施している。砂防事業は桑原町地内の桑原洞をはじめ12渓流、急傾斜地崩壊対策事業では足助町地内の岩崎区域はじめ8区域で工事を実施する。合わせて危険周知や警戒避難措置、立地抑制策などのソフト対策として、土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域などの指定を管内全域で進めている。16年度は430カ所程度の危険箇所で基礎調査を行い、順次指定していく」

提供:建通新聞社