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北陸工業新聞社
2016/06/03

【石川】マンション、商業の複合で/金沢駅武蔵南再開発事業/市都計審が了承/18階建て、内部に立駐

 金沢駅通り線と金石街道線に挟まれた安江町地内で計画される金沢駅武蔵南地区第一種市街地再開発事業について、再開発ビルは約120戸の分譲マンションと入居者用のタワーパーキング(立体駐車場)、権利者らの商業店舗で構成する複合施設を計画している。
 同地区は細街路に加え、老朽化した木造建築物が密集しており、防災面で不安を抱える。再開発事業により賑わいを形成する商業機能と、新たなまちなか居住の受け皿として住宅を併設した施設を再構築する。対象面積は約0・5ヘクタール。
 再開発ビルは、延べ床面積約1万8500平方メートル(建築面積約1600平方メートル)で計画。高さは60メートルまでに制限されており、マンションを金石街道線沿いに18階建て、商業施設を金沢駅通り線に面して2階建てで想定する。景観に配慮してマンション内部にエレベーター式の立体駐車場を整備する。全体の敷地面積は約2250平方メートル。
 周囲の整備では、西側にある西外惣構跡に沿うように遊歩道と広場を整備。両幹線道路に抜ける延長約90メートルの区画道路も整備する。
 分譲マンションは、約120戸(約9500平方メートル)の建設を目標としている。「ライオンズマンション」を手掛ける事業協力者の大京(東京)が提供する。商業施設には、同地区内で営業している眼鏡店や呉服店、薬局などが入る予定。
 基本設計はアール・アイ・エーが担当しており、今年度中の完了が見込まれている。
 同事業は1日に開かれた金沢市都市計画審議会で了承された。今後、都市計画の正式決定を受けた後、来年度の事業認可、本組合設立を目指す。

hokuriku