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北陸工業新聞社
2016/06/07

【富山】「利賀ダム」最も有利な案/検討の場で代替案と比較/北陸整備局

 北陸地方整備局は5日、検証対象となっている利賀ダム建設事業について、第4回関係地方公共団体からなる検討の場を、南砺市の井波総合文化センター開き、代替案を含め比較し、「利賀ダム」が最も有利な案であるという総合評価の結果を示した。
 地元関係者からは、早期のダム建設があらためて要望された。
 今後、学識経験者や関係地方公共団体首長らからの意見聴取を経て、事業評価監視委員会で対応方針案が決定される。
 検討の場には、石井隆一知事をはじめ、庄川流域の高橋正樹高岡、田中幹夫南砺、夏野元志射水の各市長と砺波、小矢部両市の副市長らが出席。同局からは藤山秀章整備局長らが出て説明にあたった。
 議事では、第3回で抽出された▽治水対策▽新規利水対策▽流水の正常な機能維持対策−について、利水参画者らからの意見を踏まえ、治水で4案、新規利水で2案、流水で2案に絞り込み、コストや実現性、持続性、地域社会・環境への影響などの観点から総合評価を行ったとした。
 比較された各対策の内容は次の通り。
【治水】
▽河道の掘削
▽放水路(和田川下流ルート)と河道の掘削
▽ダムの有効活用(利賀川ダムの操作ルール見直し)と河道の掘削
▽雨水貯留施設、雨水浸透施設、水田等の保全・機能の向上、河道の掘削
【新規利水】
▽地下水取水
▽ダム再開発(掘削)豆谷ダム
【流水】
▽神通川ルート水系間導水
▽境川ダム再開発(かさ上げ)
 検討の場は10年11月に始まり、11年3月の第2回を経て、3月に第3回が開かれている。

hokuriku