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建設経済新聞社
2016/06/13

【京都】28年度総合評価の基準見直し 技術者の維持で評価方法改正

 28年度第1回京都府総合評価競争入札委員会(委員長・谷口栄一京都大学名誉教授)が10日開かれ、27年度実施の総合評価競争入札(簡易型)の試行状況、28年度総合評価競争入札落札者決定基準の見直し等が明らかになった。
 27年度に実施した総合評価競争入札(簡易型)は計196件。平均参加者数は10・8者(26年度累計8・3者)、平均落札率は86・8%(同88・9%)。くじ発生数及び発生率は3件の1・5%(同11件の4・4%)。
 対象196件のうち、完了したのが97件。工事成績点平均は76・6で、全工事成績点平均74・3より高かった。
 入札額が2位以下の業者が落札する「逆転現象」の発生状況は111件(56・6%)で、26年度の95件(38・2%)から16件増えた。
 逆転数111件の内訳は、入札額2位が37件、3位が22件、4位が52件。
 平均逆転率(逆転額/予定価格)は0・15%。最大逆転額は66万6000円。
 総合評価(標準型)は宇治系送水管路更新・耐震化工事(宇治市街地第1・第2工区)(27水道改工送第1−5号)で実施し、参加者数は1JV。落札率は99・8%だった。
 28年度総合評価競争入札落札者決定基準の見直しでは、「技術者の維持」に係る評価方法の改正案を報告した。
 技術者雇用の増大の程度に応じ加点することにより、担い手の育成・確保に取り組んでいる企業を評価するのが目的。
 現行は減少率10%以内で0・5点、減少率が10%を超えたもののうち、減少率20%以内又は2人以内で0・25点、減少率20%超かつ3人以上で0点としていたが、別表の通り改正する。
 このほか、27年度抽出事案報告(▽山城総合運動公園公共都市公園施設整備(防災・安全)工事(山北27都園(防安)第6705号の1の2)、▽桂川(園部)園部川広域河川改修(防災・安全)工事(南丹27広域河川(防安)第1045の6号の1の2)、▽石原停車場戸田線防災・安全交付金工事(中西27防災安全第524号の1号の1の1))は非公開で審議した。