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建設新聞社(長崎)
2016/06/18

【佐賀】担い手育成に向け産学官が連携へ

佐賀県建設産業 産・学・官連絡会議が発足
  公共工事の品質確保と中長期的な担い手の育成で連携柳田所長

 国土交通省佐賀国道事務所・武雄河川事務所と県県土づくり本部建設技術課、県建設業協会、佐賀大学、県内土木系高校6校で構成される「佐賀県建設産業 産・学・官連絡会議」が発足し3日、第一回連絡会議が行われた。同会は、将来にわたる公共工事の品質確保と中長期的な担い手の育成に向け、各機関が行う現場見学やインターンシップ実習等の取り組みを、さらに強化するため設立。産・学・官が連携し、情報共有、受入調整、合同見学会等の計画、実施を行い、将来の担い手育成の支援に努めることを目的にしている。
  冒頭、佐賀国道事務所の蜩c誠二所長が「現在、建設産業を取り巻く環境は非常に厳しい。担い手や人材、技能者が少なくなっている。若い人が入ってこない、入ってきても続かないとの声も聞く。しかし、建設産業の役割は非常に重要で、継続していける産業にしていかなくてはならない。土木を選ばない子どもたちがたくさんいる中で、どうやって土木を選んでもらうか。土木業界を魅力ある業界にしていかなくてはならない。それぞれが取り組んでいる情報を共有して一歩踏み込んだ活動をしていければと思う」と挨拶。
 会議では国交省が調査した建設業就業者数の推移や建設投資の状況、建設業における入職、離職者数など現在の建設産業の動向を説明した。その後、それぞれの機関が実施する現場見学やインターンシップ、講習会などの活動を報告。それをもとに、受け入れ体制や実施時期等について意見を交換した。
 意見としては「施工監理など、授業で伝わりにくい内容が教えられる現場見学の場所を紹介してほしい」、「建設業界と学校で一緒にボランティアができないか」、「意識の高い生徒が高校で土木を学ぶよう、小中学生への業界のアピールも行ってほしい」などとの声が学校関係者から出た。
 最後に、本年度の取り組みを紹介。進路指導関係者や大学生・高校生の現場見学の実施、学生・卒業生との意見交換会など、積極的に活動していくことを確認した。
ksrogo