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建通新聞社四国
2016/06/21

【香川】水機構 香川用水維持管理や耐震性能照査

 香川用水の共用区間を管理する水資源機構香川用水管理所は、2016年度に用水施設(調整池含む)の維持管理工事を中心に事業を進めるほか、香川用水施設耐震性能照査業務を継続しこれまでの検討課題の検証と合わせて、一定の成果を年度内にまとめる考えだ。耐震性能照査業務では「香川用水施設に係る大規模地震対策検討委員会」を設置し、学識経験者の指導や助言を得つつ耐震照査を展開中。追加課題の検証や、これまで検討してきた開水路、サイホン、トンネル水路などのタイプ以外の取水工、水路橋などに広げ、耐震性能照査を進める。同照査業務はタイプ別に分け現地条件の最も厳しいパターンの耐震性能の検証や、耐震対策の基本的な考え方を整理している。
 香川用水共用区間(農業・水道・工業用水)は、導水トンネル(徳島県三好市池田町〜香川県三豊市財田町の東西分水工間約8`)、東部幹線(三豊市財田町〜高松市約35`)と高瀬支線(三豊市山本町〜高瀬町約4`)。09年度までに香川用水施設緊急改築事業は共用、専用施設ともに完了している。
 本年度は香川用水調整池(宝山湖)(三豊市山本町)他2カ所の、出入水量などをデータ管理する管理用制御処理設備の更新工事を6月内にも一般競争で公告し第2四半期に入札する。香川用水始動用直流電源装置(琴平町)の更新(2台)も、近く一般競争で公告する予定。取水工非常用ゲート(徳島県三好市)も腐食し、老朽化しており、扉体整備する。純径間2・2b×飲口高2・2b×1門のローラゲート。今月内にも一般競争で公告し7月の入札となる見通し。
 また、東部幹線ゲート整備(三豊市財田町財田中、他1カ所)では東西分水工東部幹線ゲート2門のうち、綾川チェック幹線ゲート1門と放水工ゲート1門のワイヤロープが劣化しており、これを取り換える。第2四半期に一般競争入札で公告する予定。
 一方、コンクリートのアルカリ骨材反応などから劣化が進む香川用水の開水路、用水路整備として、第2四半期に「香川用水路補強塗装塗替」(綾川町羽床下ほか)で延長70bの塗装塗り替え(塗料300`c)を一般競争で公告・入札。被覆コンクリートやモルタル吹き付けにより劣化を防止する「香川用水水路整備」(三豊市財田町〜高松市川部)も第2四半期の一般競争で工事発注する。奥谷開水路スクリーン取替工事(綾川町羽床下)も第2四半期に公告、入札する予定。径間2・9b×高さ2・8bのスクリーンを1基取り換える。
 このほか、17年度早々から維持管理工事を進めるため、年度内の第4四半期に用水施設と調整池で除草や土砂撤去、側溝の清掃に取り組む。

提供:建通新聞社