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建通新聞社
2016/06/22

【大阪】ダム事業再評価で丹生中止/川上継続へ

滋賀県長浜市の高時川上流に国が計画していた丹生ダム建設事業を中止とする対応方針案が固まった。6月21日に大阪市内で開かれた近畿地方整備局事業評価監視委員会(委員長・正司健一神戸大学大学院教授)の2016年度第1回会合で対応方針案を承認。今後、本省で審議し、正式に決定する。
 建設中止に伴う事後措置としては、「河道の掘削+堤防の嵩上げ」の代替案を基本とし、河川管理者の滋賀県が姉川、高時川の洪水調節に取り組むほか、高時川の瀬切れ対策について、現実的な対応策(河道形状の工夫による魚類の一時避難場所の確保など)を検討するとした。
 また、異常渇水時には、近畿地方整備局で必要な緊急水の補給措置を検討。併せて、これまでのダム事業の経緯を踏まえ、関係機関とともに、中止後の地域振興策を実施していくとした。
 同ダムは、姉川・高時川の洪水調節、水道用水の供給などを目的に計画。途中、水資源機構に事業を継承したが、利水者の撤退表明を受け、09年から事業検証を開始。11年には関係地方公共団体からなる検討の場を設置し、目的別の総合評価による検証を進めてきた。
 第1回会合ではこのほか、木津川上流域に位置する川上ダム建設の事業継続を妥当と判断。同事業の進捗率は約55%で本体工は未着手。総事業費は約1180億円。ダム高84b、堤頂長334b、堤体積約45万6000立方bの規模を見込む。事業継承を受けている水資源機構では今後、本体工事費を予算化し、17年度以降の工事発注、22年度の完成を目指す。

提供:建通新聞社