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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/06/22

【群馬】県桐生土木2016年度事業概要

県桐生土木事務所(松岡利一所長)は2016年度の事業概要を明らかにした。当初時点での総事業費は昨年度並みの約38億円を確保しており、引き続き7つの交通軸構想の渡良瀬軸である、県道大間々世良田線笠懸薮塚工区や県道桐生伊勢崎線阿左美U期工区を進める。石田川調節池整備事業の「C1池」でも多くの工事を発注していく。長年の懸案であった県道大間々世良田線の鹿交差点改良も動き出し、来年度の施工を目指し用地補償を進捗させる。
総事業費の内訳は補助31億円、単独7億円。道路事業のほか都市計画事業、河川事業、砂防事業の社会資本総合整備交付金の対象事業が多い。
道路事業をみると、メーンとなる大間々世良田線笠懸薮塚工区は来年度完了を予定。JR両毛線の跨線橋前後で大きく工事が進んでいる。
本年度の発注見通しでは関連する工事として補強土壁工5件を予定していたが補償物件の移転がずれ込んだため、一般道路部の築造工事へと変更される方向。ただ今後の補正予算の状況次第では補強土壁工も年度内に発注されそうだ。
本年度に跨線橋の桁製作も行い、来年度の架設へ向けJR東日本と協議する。
県道桐生伊勢崎線阿左美U期工区は、国道50号のアンダー部分で歩道函渠工を進める。また、同工区の先にあたる阿左美大原工区では用地補償を促進する。L約2qの現道拡幅を予定する阿左美大原工区では、阿左美駅前から阿左美下原交差点までを先行区間とし、優先的に進捗を図っていく。
みどり市大間々町塩原の国道122号塩原バイパス整備事業は、ルート選定と地元調整に取り組む。県道笠懸赤堀今井線の道路改良工事も秋ごろの発注を見込む。
交差点改良や交通安全の事業では、みどり市役所笠懸庁舎近くの大間々世良田線・鹿交差点改良が動く。北側の右折レーンと南北両側の歩道整備を予定。用地補償を進め来年度に施工する見込みだ。
桐生市新里町の県道前橋大間々桐生線・小林交差点や、同市天神町の県道桐生田沼線天神町2丁目交差点では、引き続き改良工事を発注していく。
歩道整備を行う県道川内堤線では、バリアフリー化工事を発注する。
県道阿左美桐生線では、岩宿駅前交差点の改良に向けた予備設計を行う。桐生市黒保根町下田沢を走る市道1級208号線では、代行事業で現道拡幅のための詳細設計を実施する。
都市計画事業では、新桐生駅前広場の整備に向けた(都)本町線がスタート。ロータリーや駐車場の整備が計画されており、東武鉄道や桐生市などとの調整を進める。
(都)赤岩線では、桐生市堤町3丁目などを抜ける前橋大間々桐生線の交差点改良や現道拡幅、電線共同溝の整備などが計画されている。昨年度に地元調整がまとまり、本年度は路線測量と詳細設計を進行させる。
同市仲町1丁目などに計画する(都)幸橋では、用地買収を促進。県道小俣桐生線・本町3丁目交差点―仲町1丁目交差点の現道拡幅、交差点改良、電線共同溝といった内容で、19年度の完了を目指している。
河川改修では、みどり市笠懸町阿左美で石田川調節池整備事業のC1池の整備が行われる。用水路付け替え工事3件の入札が来月までに行われる予定で、続いて池の掘削工3件も本年度に発注される。
桐生市川内町3丁目の山田川では、昨年度発注の橋梁上部工が繰り越しで進められるほか、護岸工を渇水期に発注予定。
砂防事業は、みどり市東町荻原の房川で砂防堰堤工と床固工、同町沢入の深井戸沢でも砂防堰堤工を整備する。また桐生市平井町の経ヶ峯地区の急傾斜対策でも工事を進める。