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大分建設新聞社
2016/06/25

【大分】文化芸術活動で地域を活性化、竹田市に文化庁長官賞

 竹田市は、27年度文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)を受賞。さきに、同市植木の竹田総合学院で授与式があり、宮田亮平長官が首藤勝次市長に表彰状と盾を贈った。
 文化芸術活動を通じて、地域の観光・産業振興などに行政と住民が一体となって成果を挙げている市区町村を表彰しているもので、27年度は、他に大阪府豊中市、北海道剣淵町、同富良野市が受賞した。
 表彰理由となった、竹田市の代表的な取り組みは▽農村回帰宣言と移住定住施策▽竹田総合学院(TSG)構想▽アート・レジデンス・プロジェクト。
 国内外から優れた作家を招いて、滞在中の創作活動と地元住民との交流など、 地域の芸術・文化振興を図る「アーティスト・イン・レジデンス」にいち早く取り組んでいるほか、廃校になった竹田中学校校舎跡を竹田総合学院に整備して活用。芸術家の制作拠点として貸し出し、地域特性を生かした人材育成や就労・起業支援、地域資源の発掘に力を入れている。
 宮田長官はあいさつで「良いものをつくっても、発信しなくては伝わらない。竹田市は、それぞれのバランスがよくとれている成功例として評価された」と講評。首藤市長が「この受賞で、文化行政を基軸にして頑張ってきた一つの成果として形になった。今後も文化都市への努力を続けたい」とお礼を述べた。

提供:大分建設新聞社