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建通新聞社(中部)
2016/06/27

【岐阜】県岐阜土木 2016年度事業展望

 木曽、長良、揖斐の三大河川に囲まれた県都岐阜市など6市3町を管轄する岐阜県岐阜土木事務所と岐阜県岐阜農林事務所。県民の生活安全確保、経済の活性化など県下の中心地で地域の未来を担う基盤整備づくりを進める岐阜土木事務所の近藤真章所長と岐阜農林事務所の桂川直人所長に2016年度の事業計画などを聞いた。(聞き手は岐阜支局=村上周平)
 県岐阜土木事務所の事業展望 近藤真章所長にインタビュー岐阜土木・近藤真章所長
――主な道路建設事業について
「東海環状自動車道関連では、管内に三つのインターチェンジ(IC)が予定されており、そのアクセス道路の整備が急務。高富IC(仮称)のアクセス道路として、国道256号高富バイパスの工事を、岐阜IC(仮称)では、主要地方道岐阜美山線の折立工区で用地買収を、大学北工区では用地買収と伊自良川に架かる橋梁の下部工に着手する。また糸貫IC(仮称)では、国道157号三橋工区で用地買収を進める。揖斐土木事務所管内にある大野神戸IC(仮称)の関連では、主要地方道岐阜関ケ原線の本巣市宗慶から軽海までの延長約2・2`で4車線化事業を推進する」
 「愛知県との県境にある木曽川を渡河する2路線の事業も主要事業だ。一般県道扶桑各務原線の新愛岐道路は、岐阜県側の取り付け道路部を改良する。一般県道羽島稲沢線の新濃尾大橋(仮称)は、愛知県と連携して橋脚を施工するとともに岐阜県側の道路改良を進める」
 ――道路維持事業はどうか。
 「橋梁の維持管理は『岐阜県橋梁長寿命化修繕計画』に基づき、橋梁点検と補修工事を進めている。16年度は主要地方道川島三輪線の藍川橋で床版補修工事のほか2カ所で事業を進める。橋梁耐震補強では、一般県道曽井中島美江寺大垣線の鷺田橋ほか1カ所で事業を進める。舗装補修事業では主要地方道岐阜大野線などで補修を行う。また交通安全対策関係では主要地方道岐阜巣南大野線のほか2カ所で工事を、災害防除関係では一般県道岐阜各務原線他5路線で落石対策工事の進捗を図る」
 ――都市整備事業について
 「東海環状自動車道ICアクセスとして、岐阜市内および本巣市内の都市計画道路長良糸貫線は、用地取得と橋梁工事の進捗を図る。都市計画道路岐阜駅城田寺線は継続して用地取得を進める。また都市計画道路新所平島線は、用地取得とJR東海道本線交差部の設計などを進める。都市計画道路桑原足近線は、16年度内の事業完了を目指す」
 ――河川・砂防事業。
 「河川関係では『清流の国ぎふ』づくりとして、伊自良川や石田川で地域住民や専門家などで構成するベストリバー検討会にて、治水・利水・河川環境に配慮した改修方策を検討し改修を進める。境川では16年度は岐阜市西川手地内で外輪橋架け替えなどを行う。瑞穂市内の犀川、山県市内の鳥羽川などは、掘削・護岸工事などを行う。河川構造物長寿命化では、天神川逆水樋門や板屋川の南柿ケ瀬逆水樋門の開閉装置の修繕などを進める」 
 「砂防関係では、本巣市内の宮谷で新規着手するほか4カ所で事業を進める。また急傾斜地崩壊対策事業では、岐阜市の岩田坂地内で新規着手するほか4カ所で事業を進めていく」
 ――建設業に対してメッセージ。
 「社会資本整備の最も重要なパートナーであり、集中豪雨、台風や地震災害などの災害時支援や冬期交通確保のための除雪など地域の安全安心を支えている。今後もわれわれと共に技術の研鑚(けんさん)を積み、より高い品質の社会基盤整備を地域住民の皆さんに提供できるよう頑張っていただきたい」

提供:建通新聞社