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北陸工業新聞社
2016/06/28

【石川】日本海コンサルが策定支援/金沢美大移転整備基本構想/金沢市/新キャンパス機能整理へ

 金沢市は、金沢美術工芸大学の金沢大学工学部跡地(小立野2丁目 8・4ヘクタール)への移転整備に向けた基本構想のとりまとめにあたり、策定支援業務を日本海コンサルタントに委託した。来月に開く基本構想検討懇話会の初会合に向けて鋭意準備を進めている。
 市の基本構想は、今年2月に大学が提出した新キャンパス構想をもとに、必要な機能などに関して有識者の検討を加え策定する。大学がまとめた新キャンパス構想では、既存施設の拡充整備に加え、附属美術館や社会連携センター、国際交流センター、メディアセンター、(仮称)大学院芸術研究センターなどの新設を求めている。
 検討懇話会は7月6日に初会合を予定しており、年度内に計3回程度開催し、基本構想をとりまとめる。
 委員は、とりごえまり(絵本作家・同大卒業生)、福光松太郎(金沢経済同友会副代表幹事)、細田大造(同市副市長)、前田昌彦(同大学長)、水野一郎(金沢工業大学教授)、宮崎晋(博報堂チーフクリエイティブオフィサー・同大客員教授)、鷲田清一(京都市立芸術大学長)の7氏。経済界や建築界はもとより、女性の目線からの意見、先進大学の事例なども参考にする。
 金沢美大の移転を巡っては、現施設の老朽化や耐震性不足、手狭などを課題に、市が14年2月に策定した重点戦略計画の中で「改築に向けて、文教地区にふさわしい施設整備を目指し、金大工学部跡地への移転を検討する」と明記。その後、大学が2年間かけて新キャンパス構想をまとめた。また、この間、県が同跡地に老朽化した県立図書館の移転を構想していることが明らかになり、県と市がそれぞれの施設移転に向け、共同で跡地を取得する方向で話が進められている。
 なお、金沢美大のキャンパス(小立野5丁目)は72年に校舎が完成した後、大学院棟や研究棟などの増築、工芸実習棟の新設、厚生施設の改築などを経て、92年にほぼ現在の形となった。総敷地面積は5万4840平方メートルで、総建物面積は2万7795平方メートル。 

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