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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/28

【山梨】ふるさと公園が候補 中央市の田富北小の移転先

 中央市は、リニア新幹線の計画ルートが敷地を横切る田富北小学校の移転に関して、保護者に対する説明会を開催した。現敷地南側の田富ふるさと公園を候補地とする案への反対はなく、市民への説明会を経て最終的に決定となれば、仮設校舎から順次取り掛かる青写真を描いている。
 事務局側は、同校学区内において移転に必要とする2万uの用地を確保できる候補地の中から、通学路の安全性などから同公園に絞り込んだ。
 その案は、現在の小学校の南に位置する市民体育館およびプールの敷地に校舎2棟を、ふるさと公園を校庭とし、現校庭部分に小学校の体育館とプールを建設するもの。市民体育館・市民プールとふるさと公園の敷地(A1・9h)に、現在の学校敷地南側を加えてA2・5hは確保できるとしている。
 手順としては来年度からの設計着手を見込んでおり、ふるさと公園に建てる仮設校舎を先行着手し、小学校の体育館とプール、校舎の順に建設を進め、2022年度までの事業完了を目指している。この場合、仮設校舎における授業は3年間が見込まれ、保護者からは短縮の要望も出された。
 7月21日には学区内の市民を対象とした説明会を開催し、了承を得、移転地として決定したい意向だ。