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建通新聞社
2016/06/29

【大阪】池田豊人近畿地方整備局長が就任会見

「関西の元気を形にして日本を引っ張っていく」―。6月21日付で国土交通省近畿地方整備局長に就任した池田豊人氏が、同月28日に就任会見を開き、抱負を語った。
 最重要課題は▽防災・災害対策▽インフラメンテナンス▽生産性の向上―の3点。防災・災害対策では、南海トラフ巨大地震に備えた紀勢線未開通区間の早期完成、由良川の治水対策などを挙げた。また「TEC−FORCEなど日頃からしっかり準備しておくことが大切」と認識。
 インフラメンテナンスは、「橋梁は数も多く計画的な進捗が必要」とした上で、「府県、民間企業とも協力し、市町村がきっちり管理していける支援策を考えたい」とした。併せて、更新時に、一段レベルの高いものに仕上げる「バージョンアップメンテナンス」の必要性を説いた。
 生産性の向上は、「人口減少下でも発展していける国づくりにおいて、インフラ分野では渋滞の解消が大きなポイントになる」とし、近畿圏では、大阪から兵庫の中西部に向けて交通の流れが悪いと分析。阪神高速道路湾岸線西伸部の早期着工が必要との姿勢を見せた。ICT技術の導入・活用にも力を入れる。
 初めての近畿勤務にも「関西には親戚が多く、幼いころから毎年のように訪れていた縁のある土地」と親しみを感じる。また「近畿は日本海、太平洋、瀬戸内海に囲まれ、魅力ある地理的資源も豊富。うまく活用すれば観光、産業などでさらなる可能性が出てくる」との考えを示した。
 趣味はカラオケとゴルフ。1986年東京大学大学院工学研究科修了後に建設省採用。中部地方建設局静岡国道工事事務所長、道路局道路計画調査官など歴任。61年7月15日生まれ、54歳。高松市出身。

提供:建通新聞社